プチクリとはなにか?
まずなにより「プチクリ」の定義を書かなくてはいけないだろう。
といっても、かなり簡単。もう言葉どおり見たまんま。
「プチ・クリエイター」の略である。
この言葉を思いついたのは大阪芸術大学で学生相手に講義してるとき。
学生たちの関心事は、いつも以下の四点だった。
- とりあえずプロになりたい
- 自分には本当に才能があるのか知りたい
- 早くデビューするにはどうすればいいか
- プロになったら喰っていけるのか
うん、気持ちはわかる。でもこういう質問に答えるのはすごく難しい。
僕の目の前にいるのは約150人以上の学生たち。新設学部なので7倍以上の競争率をくぐりぬけた、かなりのレベルの人たちだ。
しかし正直な話、この中で数年後にプロのマンガ家やクリエイターになっている人は、最大限楽観的に見積もって3人ぐらいだろう。その3人の中で10年後もプロで活躍してる人は、これまた楽観的に見積もって一人。
では、残りの147人はどうなるのか?
「プロになれなかった負け犬」
「自分に才能がなかった、とあきらめろ」
そんなふうに挫折感や敗北感を味わうために、この大学に入ったんだろうか?
違う。
そんなの、絶対に間違っている。
プロだけが正解じゃない。
「プロになること」がクリエイターとしての成功とは限らない。
どうすれば、伝わるのだろう。
「プロになるのは難しい。すごい才能がないと無理だ」というのは嘘だ。中途半端な才能でプロになってる人など、いくらでもいる。
「プロになれば勝ち組」というのは嘘だ。プロなんかになってしまったから、苦しい生活を強いられてるプロはびっくりするほど多い。
「自分には才能がない」なんて嘘だ。「あっという間に注文が殺到するほどの才能」はないかもしれない。でもそんな才能、超一流のプロだってめったに持っていない。そんな頂点の人と自分を無理やり比べて劣等感を持っても、なんの意味もない。
「ものを作りたかったら、表現したかったら、とにかくプロを目指さないとダメ」
こんな思い込みが、どれだけ多くの人を苦しめてきただろうか?
「プチクリ」は、こんな状況をなんとかするために書いた。
僕がもつ全てのノウハウや実践的知識を詰め込んだつもりだ。
「好きなもの」を書き出すだけで自分の才能がわかる「才能マップ」。
「才能」から「表現力」を引き出す「プチクリマップ」。
自分をクリエイターに変える劇的瞬間「決意と自覚」の捉え方。
ずっと「好きなものを好き」でいられるための、「プチクリという生き方」。
テスト版から最終原稿まで、いろんな人に読んでもらった。年齢や職業、立場や性別などさまざまな人たち。
反応は圧倒的だった。でもなにより嬉しかったのは、こういう感想だ。
「すごく元気になれた」
「もう一度、なにか作りたいと思った」
物書きというのは欲深な生き物だ。自分の本が売れるだけで満足する物書きなど一人もいないだろう。
「読んでくれた人に、なにかしら感銘を与えたい」「どんな小さなことでもいいから、読んだ人の人生が変わるような本が書きたい」
こんな強欲なことを、考えている人種である。
だから、すごくうれしかった。
なによりも、たくさんの人に読んで欲しい、と思った。
「爆笑問題のススメ」に出していただいて、ほんのサワリの部分が紹介されただけで、ネットやブログに反響があふれた。
うん、やっぱり間違ってなかった。
表現したい魂があって、その出口が見えなくて困っている人がこんなにいる。
みんな、プチクリになればいいんだ。
誰にだって好きなものはある。
つまり、誰にだって才能はある。
特にブログを書いている人。いったいどれだけの才能が自分にあるのかわかっているんだろうか?
「日記を書いてるだけ」
とんでもない!
その「日記を書いて、人に見せられる」というだけのことができない人が大部分なのに!
そんな人たちから見たら、あなたたちブログ作者は「なんか書いたり出来る才能があっていいなぁ」と思われてるのをわかってるんだろうか?
「好きでやってること」「とりあえず、出来てしまうこと」にもっと誇りを持とう。
それは大部分の「出来ない人」「やれない人」から見れば、あなたたちに天から与えられた、輝ける「才能」なんだから。
いま、ネットを見ている人の大部分が「見ているだけ」の人たちだ。
そういう人たちから見たら「自分の好きなこと」「気になった日常の話」を書いて表現できるあなたたちは、「自分と違う才能のある人」なんだよ。
でも、そんな「見てるだけ」の人たちの中で、行動を起こす人は必ずあらわれる。誰かのブログを見て「やっぱり自分もやりたい!」と思って、ブログをはじめる人がきっとあらわれる。
みんなだってそうでしょ?
有名人のブログじゃなくて、本当に普通の人が書いてるブログ見てうらやましくなって、それではじめたんじゃないの?
それと同じ。
みんなが書いているブログを見て、どこかで誰かの生き方が変わる。
「じゃあ、私も書いてみよう・描いてみよう・表現してみよう」
ブログが今も増殖中なのは、そんな連鎖があるというなによりの証拠だ。
僕はさっき書いた。
「どんな小さなことでもいいから、読んだ人の人生が変わるような本が書きたい」
ほら、同じでしょ?
みんながブログ書いて、それでどこかで誰かが影響されてブログはじめて。
だから、ブログ書いてる人はみんな僕と同じ「物書き」なんだ。
みんな、「プチクリ」なんだよ。
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» プチクリについて [須藤七日堂の妄想まにあっくす]
岡田斗司夫さんがblogでプチクリの定義を書いたので取り上げようなと。なので先に岡田斗司夫の「プチクリ日記」を読んでください。
須藤は昔からプチクリ的な考え方をしていて、漫画・アニメ、特撮は好きだったがプロになりたくはなかった。だってアニメイターの生活とか....... [続きを読む]
受信: 2005年11月23日 (水) 20時50分
» 岡田斗司夫の「プチクリ日記」 [■カンダタのブログ■]
オタキング岡田斗司夫氏が岡田斗司夫の「プチクリ日記」というブログを開設している。
「プチクリ」という本が出るようです。
版元は幻冬舎で定価は1200円。
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こないだの「爆笑問題のススメ」も観ました。
私も以前からプロ・アマという2分法には疑問を感じてました。
なんかある意味思考停止ですよね。
「男は甲斐性」というのもそうです。
確かにお金を稼ぐことの副次効果として責任感�... [続きを読む]
受信: 2005年11月23日 (水) 21時17分
» クリエイターとは [miscellaneous]
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2005/11/post_4024.html に 学生たちの関心事は、いつも以下の四点だった。 とりあえずプロになりたい 自分には本当に才能があるのか知りたい 早くデビューするにはどうすればいいか プロになったら喰っていけるのか という記述があった。でも、これが主たる目標なのでは、本末転倒なのではないかと思う。それで食えるかどうか、自分に才能があるかどうかよりも、「とにかく作りたいのだ」という欲求を持つのがクリエイターとい... [続きを読む]
受信: 2005年11月23日 (水) 21時37分
» プチクリな [masa-emon]
プチクリなんだから、おちこまない。 [続きを読む]
受信: 2005年11月24日 (木) 01時39分
» 「プチクリ」の教えに身を震わせる [日々雑感]
オタキングこと岡田斗司夫のWEB日記がブログに改変されました。
そのテーマであるところのプチクリの話。
まあざっと言えば「プチクリエイター」ということなんですが、その発想は特筆するべきものがあると思います。
以下引用します。
「自分には才能がない」なんて嘘だ。「あっという間に注文が殺到するほどの才能」はないかもしれない。でもそんな才能、超一流のプロだってめったに持っていない。そんな頂点の人と自分を無理やり比べて劣等感を持っても、なんの意味もない。
そうかっ。そうだったのか。
... [続きを読む]
受信: 2005年11月24日 (木) 07時54分
» そんじゃまぁ、書き出してみるか。 [人生戦闘詳報]
http://putikuri.way-nifty.com/blog/ 実は氏は mixi でも http://mixi.jp/mikly.pl?vol=51&page=column あたりで言及していたりするのだが、こういうのを見た以上は書き出してみたくなるのが人の常だ(w そんなわけで書き出してみようか。 「好き」もしくは「わかる」もの コンピュータ(運用)、プログラム、宇宙開発、科学、SF全般(ハードSFからスペースオペラ/古典からライトノベルまで)、アニメ、マンガ、特撮、... [続きを読む]
受信: 2005年11月24日 (木) 15時02分
» プチクリエイト(プチクリ)という生き方?w [かるぱら]
先日紹介しました岡田さんの提唱(?)するプチクリとは?の記事がのっかりましたwこれで説明が省けるというもの〜。http://putikuri.way-nifty.com/blog/2005/11/post_4024.htmlということで、このプチクリなるものに思わずひかれてしまった部分について書いてみる〜悩みも...... [続きを読む]
受信: 2005年11月29日 (火) 01時47分
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オタキングの人はプチクリネタでブログも始めたのな. たしかに元気づけられる発想ではあるんだけど,元気になるのは最初から趣味だと割り切ってる人やプロになるのを諦めて長い間その道を離れていたような人ばかりで,岡田さんが救済しようとする今まさにプロになろうとしている人たちはそれほど元気づけられないんじゃないかって気がした.大阪芸大の教え子たちの反応はどうだったんだろう. プロのクリエーターを目指す人た... [続きを読む]
受信: 2005年11月29日 (火) 04時50分
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受信: 2005年11月29日 (火) 13時39分
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(この記事の概要) ・ブログは「パーソナル」でかつ 「パブリック」なメディアである ・受け取った情報で一人一人の行動が変わる ・ブログは発信者の変革も促す ・ブログは新たな繋がりも作り出す ### アップルのiMac G5欲しい! どうもめたかです。 電車の中で化粧をす..... [続きを読む]
受信: 2005年11月30日 (水) 23時26分
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元ガイナックス社長で作家の岡田さんのブログを何気なく見てたら
物凄く感銘を受けて本を買う決意までしちゃったので記事かいて見ますね [続きを読む]
受信: 2005年12月 6日 (火) 18時45分
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岡田さんは夫の影響で見始めたTV番組で司会をなさっていた方なのですが、とにかくいろんなことをよくご存知な方なのです。そのときに取り上げられていたテーマについて私が知っている内容のときも、あまり知らない内容のときもその分析コメントを聞くといつも「なるほど~」と思う私でした。... [続きを読む]
受信: 2005年12月 9日 (金) 19時30分
» 『プチクリ』岡田斗司夫著①/プチクリと下流社会 [物語三昧]
岡田 斗司夫
プチクリ―好き=才能!
公式HP:http://puticre.seesaa.net/
岡田さんのブログ:http://putikuri.way-nifty.com/blog/
まだ読んでいない!!。早く読みたい!!!。尊敬する、そして自由洗脳社会のアイディア以来いつも意見を注目してい... [続きを読む]
受信: 2005年12月11日 (日) 02時31分
» [読書]『プチクリ』岡田斗司夫 [NEXITの日記]
久しぶりに発売日に本屋に買いにいった書籍。 でも…8日にいったら売ってなくて、店員に聞いたら10日入荷って言われた。ので本日購入。 なんだよプチクリって? と思ったひとはまずこれ↓を。 プチクリとはなにか? http://putikuri.way-nifty.com/blog/2005/11/post_4024.html あぁー、1時間で読み終えちゃったよ。orz 基本的に読むのは遅いのですが、肌に合いすぎたって感じでしょうか。基本的にオレの考え・意見と一致する内容だったので、つかえることなく... [続きを読む]
受信: 2005年12月11日 (日) 09時17分
» わたしもあなたもプチクリ! [A-F World]
岡田斗司夫の新しい著作「プチクリ!―好き=才能!」は、わたしが常々思っていたけど [続きを読む]
受信: 2006年1月 2日 (月) 18時29分
» 「プチクリ」という生き方。 [kannavi]
割と好きな作家の岡田斗司夫氏の本が出たらしい。題名は「プチクリ」
「プチクリ」という語の定義は岡田氏のブログを見てもらうとして
私はこの考え方、非常に好きです。
好きなことにかかわって生きていく手段って、一つではないと思うんですよ。
趣味として楽しむのもいいと思いますし、そこからその世界を広げていくこともできると思います。
ひとつ書いてみると、私は公務員をしております。
公務員の仕事自体、別にいやなわけではなくて、面白く仕事をしてるんですが。
仕事に就く前は、出版関係の仕事に就きた... [続きを読む]
受信: 2006年1月 4日 (水) 18時11分
» 「プチクリ」という生き方。 [kannavi]
割と好きな作家の岡田斗司夫氏の本が出たらしい。題名は「プチクリ」
「プチクリ」という語の定義は岡田氏のブログを見てもらうとして
私はこの考え方、非常に好きです。
好きなことにかかわって生きていく手段って、一つではないと思うんですよ。
趣味として楽しむのもいいと思いますし、そこからその世界を広げていくこともできると思います。
ひとつ書いてみると、私は公務員をしております。
公務員の仕事自体、別にいやなわけではなくて、面白く仕事をしてるんですが。
仕事に就く前は、出版関係の仕事に就きた... [続きを読む]
受信: 2006年1月 4日 (水) 18時13分
» [雑記]プチクリ [亡国データバンク日記]
オタキングこと岡田斗司夫氏が「プチクリ」という本を出版しました。 今回コミケでは近くだったのに気がつかなかった・・・。 まだ手に入れていないので書評は後日にします。 しかし岡田氏のBlogでは「ニートやフリーターと呼ばれる人」に読んで欲しいとの事です。「プチクリ」はプチクリエイターの略みたいで、プロになれなくても作品を作りたいという情熱を持っていれば創作活動はできる、みたいな主張のようです。 自分自身も同人活動は2年程度ですが、コミケ自体は15歳から行っていたので、この主張には共感できました。何か... [続きを読む]
受信: 2006年1月 4日 (水) 21時57分
» 「プチクリ」って何? [なんでも屋のアホ日誌]
ひょんなきっかけで、岡田斗司夫さんの
ブログを拝見した。
はじめて岡田さんの名前を拝見したのは
NHKの「漫画夜話」である。
そこで繰り広げられる見解は、私を納得させる
ものではなかったので、正直あまり興味は
ありませんでした。
そんな中、たまたま岡田さんの文章を拝見したら
興味を覚え、ブログを辿っていき
岡田さんの文章を目にしました。
とにかくうまい!
脳内醗酵され、吟味された表現は
興味を引か... [続きを読む]
受信: 2006年1月16日 (月) 17時41分
» [批評]プチクリをプチ・クリティーク [萌え理論〜可能世界の恋愛感情〜]
[http://putikuri.way-nifty.com/blog/:title=岡田斗司夫のプチクリ日記] 「プチクリ」は「趣味」とどう違うんだろう。 楽しくやれればいい、ということだけど、 そんなの最初からそう思えばいいのでは。 プロのお墨付きで話題にならないといけないのか。 それにその本を読む挫折した人が、二十年前の自分に対して、 「プチクリ」でいいや、と言ったら欺瞞だと思われるのでは。 あるいは二十年後に誰も覚えていなくても、 自分は「プチクリ」だと言い続けていられるだろうか。 ... [続きを読む]
受信: 2006年2月 1日 (水) 21時17分
» プチクリ 好き=才能! 岡田 斗司夫著 を読んで [火星人の吹きだまり]
今回はこちらの本をご紹介。 内容は、プロになることが、何もすべてではない。好き! [続きを読む]
受信: 2006年2月13日 (月) 23時35分
» 「プチクリ」 [アトリエ雑記]
岡田斗司夫:著
岡田さんは、私が尊敬する方々のお一人です。
この本は、良い意味で力を抜かせてくれました。詳しい内容は本を読んでいただくのが一番ですが、(私は紹介が下手なので)最高にありがたかったのは、
「プロにならなくていい」
とおっしゃってくださったことです。
自分の好きなことを好きなように表現する。それで誰かを感動させることが出来れば良い。出来なくても、落ち込む事はない。だってプロじ�... [続きを読む]
受信: 2006年3月 3日 (金) 10時39分
» プチクリ [factio information]
「プチクリ」とはプチクリエイターの略
例えば、
毎週日曜日、庭で盆栽をいじるお父さんも立派なクリエイターで、
趣味で撮ってる写真をブログやflickerで発表しているトイカメラ好きな女の子もクリエイターで、
何かを造って表現していればクリエイターで、
プロでクリエイトしていれば、プロクリ。
プロでなく、楽しんでクリエイトしていれば、プチクリ。... [続きを読む]
受信: 2006年5月17日 (水) 11時15分
» プチクリレビュー [コミック素]
オタキングこと岡田斗司夫氏のプチクリを読みました。プチクリ!―好き=才能!(amazon)
200ページそこそこの本で、余白が多く行数も少ないので、読むのが遅い僕でも簡単に読めました。内容も「とっととプロになるのはあきらめてプチクリしましょう」という洗脳書なので、繰り返しのフレーズが多かった。
プチクリについては、著者自身が1ページにまとめています。プチクリとはなにか?(岡田斗司夫のプチクリ日記より)
1~4章は、引っ込み思案の人でもプチクリできるように、優しく書かれていま... [続きを読む]
受信: 2006年6月27日 (火) 13時48分
» プチクリレビュー [コミック素]
オタキングこと岡田斗司夫氏のプチクリを読みました。
プチクリ!―好き=才能!(amazon)
200ページそこそこの本で、余白が多く行数も少ないので、読むのが遅い僕でも簡単に読めました。内容も「とっととプロになるのはあきらめてプチクリしましょう」という洗脳書なので、繰り返しのフレーズが多かった。
プチクリについては、著者自身が1ページにまとめています。
プチクリとはなにか?(岡田斗司夫のプチクリ日記より)
1~4章は、引っ込み思案の人でもプチクリできるように、優しく... [続きを読む]
受信: 2006年6月27日 (火) 14時01分
コメント
岡田さん、こんばんは。
以前に女性の声優さんを取材したテレビ番組を見ました。
彼女は新人で、仕事を得るのに奔走していました。
プチクリとは少しちがうかもしれませんが、肉体そのものを使って表現する人は、凄い!と思いました。本気です。
投稿: そや | 2005年11月23日 (水) 18時24分
初めまして。
『ぼくたちの洗脳社会』や『フロン』で言われてきた事に素直に納得できた自分としては、『プチクリ』もまた全くブレの無い、共感できる話だと感じました。
そして何より、まんま自分の事を言われているとも。アシスタントやバイトなどを掛け持ちして自活できる程には収入を安定させつつ、自分の漫画を…そんな今の自分の事を。
他人の意見や肯定で、自身の立ち位置具合に安心感を持とうなんて、なんとも心根の弱いのは判ってはいるのですが、ここに書かれている文言に『やる気』を回復できました。本当ありがとうございます。
ちなみに、今年の冬コミは企業バイトで参加予定なので、そちらのブースも訪ねたいと思います。
投稿: 縦横(たてよこ) | 2005年11月24日 (木) 00時54分
はじめまして。
「プチクリ」
名前だけを初めて聞いたときは、正直ピンときませんでした。
が、ここのBLOGの内容を読んで、
「プチクリ」がとても腑に落ちる言葉になりました。
みなが「感じて」はいるのだけれど
ソレがどういったものなのか
なかなかうまく言い表せないという状況を見て
ソレを的確に表現したり、わかりやすく説明したりすることが
(作家に役割があるというのならば)
作家の役割じゃないのだろうか。
という言葉をきいたことがあるのですが、
岡田さんの著書やテレビのコメントには
そういう意味で、いつも感心しています。
プチクリ買います~。
投稿: チビすけ | 2005年11月24日 (木) 14時15分
プチクリをGoogleで検索すると3件目にこのブログがHitするようになりましたね。
あとはプチクリの言葉自体の普及ですね。私も小さい努力ですが、プチクリをいろんなとこで宣伝していきます。
投稿: のーどみ | 2005年11月24日 (木) 15時24分
そうです。
ボクが大阪芸術大学落ちた奴です(笑・・・いや泣)
あと全然関係ないですけど、
竹熊健太郎先生のブログも
ぜんぜん採算取れないはずのにプチクリしてますww
「たけくまメモ」
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/
投稿: 情苦 | 2005年11月24日 (木) 16時06分
初めまして。ブログ開設おめでとうございます。友人から教えてもらって、すぐ飛んできました。『ぼくたちの洗脳社会』以来、ずっと物凄く注目&尊敬しています。そして、コンビニエントで実用的な『人生テスト』『フロン』は、本当に役に立っています。
とりわけ、この世界は資源希少性でその価値が決まり、モノの有限性が認知される現代は、中世の暗黒時代のように精神的なものの価値が重視される時代が来るという喝破は、物凄く衝撃を受けました。だって、世界の流れがすごくクリアーに理解できるようになった気がしたので。
プチクリも、その延長線上で、すごくすごく興味深いです。そして、その興味深さだけではなく、人の心を一歩前に押す実用的な力を持つ岡田さんの意見・本は、いつも本当に刺激的です。やっぱり流石です。
これからも、ぜひがんばってください。物凄い応援しています。・・・・って、本を買うぐらいしかできないですけれども(苦笑)。でも、本の購入は、政治における一票の投票と同じつもりなので。
投稿: ペトロニウス@物語三昧 | 2005年11月24日 (木) 23時09分
>そやさん
新人の声優さんなら「仕事があるだけでも幸運」なんですよね。声優や俳優さんだけでなく、スポーツ選手も「肉体そのもので表現」して私たちを楽しませてくれます。彼らを見てると、自分でも体を動かしたくなったり演技をしたくなったりしちゃいませんか?
>縦横さん
>他人の意見や肯定で、自身の立ち位置具合に安心感を持とうなんて、なんとも心根の弱いのは判ってはいるのですが
そんなこと気にしなくていいと思いますよ。自分の立ち位置に他者の肯定が必要ない人間なんていないです。冬コミ、いまから準備開始ですよ。とにかく出せるものを出す!ですね。
>チビすけさん
僕がいつも目指しているのは「新しいこと」ではなく、「みんなの心にあるんだけど、まだ言葉になっていない想い」です。だから一番嬉しい評価は「たしかにこんなこと考えていたよ!言葉にしてくれてありがとう」なんですよね。
購入宣言、ありがとうございます。
>のーどみさん
宣伝活動、期待してます!
>情苦
プロのもの書きでも、いつもプロでいるわけじゃないんです。プロだろうとアマだろうと、その本質は「プチクリ」なんですよね。コンサートで歌ってるアーティストだって、カラオケで仲間相手に「盛り上げたい」って気合入れて歌っちゃうときもある。竹熊さんのブログはいつも面白く拝見しています。最近のヒットは「バカなアタシ」ですよね。
>ペトロニウスさん
本に限らず、「購入は投票」だと僕も思います。「洗脳社会」「人生テスト」「フロン」はすべてひとつの考えをベースに展開しています。それは「近代的自我の限界と、『自分の気持ち至上主義』の台頭」です。もちろん、今回の「プチクリ」もその延長線上にあり、いずれは「洗脳社会2」へと繋がるわけです。
投稿: 岡田斗司夫 | 2005年11月27日 (日) 08時28分
はじめまして。
>みんながブログ書いて、それでどこかで誰かが影響されて
>ブログはじめて。
>だから、ブログ書いてる人はみんな僕と同じ「物書き」なんだ。
>みんな、「プチクリ」なんだよ
たまたまコチラに行き着いて
いままでプチクリの存在自体知らなかったのですが
この言葉がズシっと来ました。
何気なく書いてても
誰かがその文章を見てる
もしかしたら楽しみにしてる人が入るかもしれない
そう思うと
ブログ書いてる事も
「プチクリ」なんですね
実は岡田さんの本買った事なかったんですが
この記事見たのがきっかけで
本、買います、ゼッタイ。
「プチクリ」いい言葉ですね
励みになりました
でわ
投稿: ともひこ | 2005年12月 6日 (火) 03時44分
岡田さん、はじめまして。
自分の文章が誰かに影響を与えてるっていう感覚はまだ
湧かないけれど、何年も前に友人がHPやブログを始めた時に
「すごいなぁ」と思ったことを、岡田さんの文章を読んで
思い出しました。
「プチクリ」。なんか、いい言葉ですね♪
元気出ました*^^*
さっそく本屋さんで探してみようと思います。
読んだら感想も書きます。
投稿: りみっと | 2005年12月16日 (金) 22時03分