緊張するなぁ
最近、緊張して毎晩3時間程度しか寝られません。
新刊や「王立科学博物館」の発売直前はいつもこうだけど、何度経験しても慣れるものじゃないですね。
「売れるかどうか心配」というんじゃないんです。そんな理屈ではなく、もっと心の底にあるような不安。
「本を書く」ということは、かなり「自分をさらけだす」という行為に近いです。
「プチクリ」もかなりギリギリまで自分の感じてることや信じていることを、もっとも自分の皮膚感覚に忠実な言葉で書きました。
こういう本は、かなりキツいです。
ブログを書いている人にはわかってもらえると思うんですが、人間というのは「信じていないこと」は真剣に書けない。本を一冊書き下ろして、その中で理屈も整合させて、読みやすく面白くしようとすると、これはもうウソなんかついてる余裕はない。
だから「プチクリ」という本は、僕にとってかなり「魂の叫び」に近いんですよね。
そういう本を人前に公開する。それも全国の書店で、会ったことも話したこともない人に読まれる。いや、読んでもらえることもなく埃をかぶり、返品されるだけかもしれない。その方が気が楽かも。いや、やはり読んで欲しい。
こんなふうに混乱しながらも、自分で宣伝だけはきちんとやっている。
「書店で買ってくれ」「予約電話してくれ」とか、とにかく読者の人に甘えてしまう。
そこまでしておきながら、まだ「不安だ」とか言うのは、我ながら「なに寝言コイてんだヨ!」と思うんですよ。本当に。
でも、今の気持ちを正直に言えば、「不安と緊張」です。
理屈では説明できない緊張感。
もう一ヶ月以上前に原稿は出版社に渡してしまっています。
すでに印刷は完了してるから、もう手直しも言い訳もできない。
いま僕にできることは、ただ「お願いします」と告知したり宣伝したりすることだけ。
・・・あ~、こういうこと書いてると自分でもウジウジしてイヤだなぁ。
できるだけ笑って、明日の発売を迎えたいと思います。
よし、書いたらスッキリした!!
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コメント
岡田さんの投げた小細工のない直球が、明日、何千、何万と返球されてくるのですね。私も岡田さんの球を確かに受け止めたいと思います。(もちろん書店で) 楽しみにしてます!
投稿: 平野文鳥 | 2005年12月 7日 (水) 13時43分
さすがの岡田さんでも、緊張するんですねぇ。(笑)
誰がなんと言おうと、好きなもんは好きなんだ、
人に腐されて、心が揺らぐなんて、好きなもんに対する
愛が足りないんだ。
誰がなんと言おうと、オレは、支持します。(笑)
投稿: シャイ2 | 2005年12月 7日 (水) 13時48分