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2006年9月28日 (木)

クリエイターの4段階(補)

 一昨日の日記「クリエイターの4段階」について、メールが多く来た。
 中でも多かったのは、やっぱり「まだ第1段階ですけど、なかなか第2段階に」とか「言うなれば第1.5段階みたいなかんじでしょうか」という相談や報告もの。
 いちおう、簡単に返事かけそうな人にだけは返信したけど、やっぱり誤解している人も多い。
 
 「進化」という言葉を使った僕が悪いのだけど、第4段階が「目標」であるわけではないし、第1段階が「発展途上」というわけでもない。
 第2段階のクリエイターを目指す人が多いのは知っていたけど、人生を面白く生きるなら「第1~第4を自由自在に動くこと」だと思う。
 
 クリエイターとして作品で一世一代の博打を打ち(第2)、そのあとは気楽に友人の作品をバイトで手伝う(第1)。
 家族の生活ぐらいは養える収入源は確保し(第3)、「とりあえずお名前を貸していただけるだけでも、お願いします!」と頭を下げられるようになる。(第4)
 
 クリエイターだけでなく、職人や技術者としてマジメに評価を積み上げていけば、これらはすべて、いずれ見えてくる世界だ。
 大事なのは、第2・第3へと昇ったからといって、その立場に執着しないこと。
 「俺はもう、コンテンツホルダーなんだから、そんな仕事はできない」「同業者と話してもつまんない。異業種の人間しか友達はいらない」
 こんなふうに自分の世界を狭くするのはやめたほうがいい。
 
 「評価を積み上げる」というのは、「末端のお客からの評価」「発注者からの評価」「同僚・上司からの評価」そして「部下や後輩からの評価」だ。
 どれかを無視したら、かならず痛い目にあう。
 
 クリエイティブの世界というのは「他人とかかわらなくてすむ世界」だと思って目指す人が多い。とんでもない!少数の例外を除いて、どっちかというと「人間関係=コネや発注のキッカケ」になることが多い世界だ。
 人間嫌いの人は、それなりに覚悟すること。
 
 クリエイティブの世界だけじゃなくて、たとえば塾の先生でも自動車の営業マンでも、ぜんぶ同じことなんだけどね。
 こういうことは僕が書かなくても、現場の先輩や上司が教えてくれるはずなんだけどなぁ。どっかで連鎖が途切れたみたいだね。
 
 とまぁ、多くのメールにいちいち返答する代わりに、まとめて書かせてもらった。
 今日は説教っぽい日記になって申し訳ないっす。

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2006年9月27日 (水)

みんなやってるくせにちょっと恥ずかしくて言えない事をこっそり教えましょう

 またもや夏目さんの話からはじまる。(スマン)
 夏目さんの一日、というのを本人からうかがった。

「朝、起きるだろ? 着替えて、メールチェックして、ネットで自分の名前を検索して・・・」
「え?夏目さん、自分の名前、検索してるんですか!?」
「うん・・・」夏目さんは恥ずかしそうにうなづいた。「やっちゃうんだよ、つい気になって」
「わかります!僕もやってます!」
「そうだろ?みんなやってんだよ」

 その通り。
 「自分の名前をネットで検索」、これみんなやってる。
 以前に唐沢俊一さんもやってると聞いたことがあるし、マンガ夜話で共演したときには「よゐこ」の有野さんもやってると聞いた。
 
 以前、ブラックマヨネーズさんに関して書いたら、番組で共演したときに本人らに追及された。
 「なんで知ってるの?」
 「決まってるやないですか!ネットで自分の名前を検索して読むんですよ!」
 
 浅草キッドさんもやってるし、ビートたけしさんも以前その話をしたときに「え?検索ってどうやるの?」とものすごく興味深そうに聞いてきた。
 芸人番組で共演したときに、南海キャンディーズの山ちゃんともグーグル検索の話をしたし、河合俊一さんとも盛り上がった。
 そう、みんなやってるんだ。
 もちろん、中川翔子ちゃんもやっていた。

 たぶんアイドルの人たちはやってないと思う。
 毎日数万件の書き込みがあるようなアイドルなら調べる気にもならないだろう。
 僕が聞いた時期のしょこたんは、忙しさのバランスがまだギリギリの時期だった。もう今は無理だと思う。
 
 そうなんだよ、みんなやってるんだ。
 僕は昔から自分の名前をネットで検索するのが大好きだ。ベネチアピエンナーレに参加してるときですら、現地から携帯カードまで使って通信環境を確保した。
 わずか一週間で20万円近くかかったから、もう二度としないけど(笑)
 
 ヤフーで自分の名前をウェブ検索、というのもやっている。
 いちおう、業界では「どれぐらいメジャーか」という指針のひとつになっているのがヤフー検索数だ。
 もちろんネットでの書き込み件数なので、一般の認知度とは差がある。でも「一般での知名度は」という確たる資料など存在しない。しかたなく「ヤフー検索によれば」とメジャー度の指標になっているのだ。
 
 ヤフーでの「岡田斗司夫」の検索件数は35万1000件。これが多いかどうかは、他の検索件数と比較するしかないだろう。
 たとえば、「明石家さんま」は79万8000件。
 ビートたけしで130万件、北野武で90万7000件で合計220万件。ネットではさんまよりたけしのほうが好んで語られるからだ。
 次長課長で184万件、ダウンタウンで388万件、品川庄司で49万7000件。
 SMAPではなんと1130万件。
 
 
 ヤフーの検索順位=メジャー度数ということにはならないけど、並べてみると以下のようになる。
 岡田斗司夫<<品川庄司<<明石家さんま<<次長課長<<ビートたけし(&北野武)<<ダウンタウン<<<<<<SMAP
 僕が最下位であるのは当たり前だけど、やはりネット界と言うのは世間と少し違うようだ。
 
 試みに僕と同程度のヒット数の人や用語・アイテムを検索してみた。

ブラックマヨネーズ で検索した結果 / 約274,000件
千原兄弟 で検索した結果  約163,000件
伊集院光 で検索した結果 約129,000件
山田五郎 で検索した結果 約217,000件
王立科学博物館 で検索した結果 約87,800件
萌え で検索した結果 約38,300,000件
セカイ系 で検索した結果 約124,000件
プチクリ で検索した結果 約121,000件
動物化 で検索した結果 約108,000件
オタク(おたく) で検索した結果 約14,200,000件(約4,340,000件)で合計18,540,000件

 全然意味ないけど、せっかくだから並べてみよう(笑)
 
動物化<プチクリ<セカイ系<王立科学博物館<伊集院光<千原兄弟<山田五郎<ブラックマヨネーズ<岡田斗司夫<品川庄司<明石家さんま<次長課長<ビートたけし(&北野武)<ダウンタウン<<<<<<SMAP<<<<<オタク<<<<<萌え

 う~ん、ネット界ではSMAPよりもオタクや萌えの方がメジャーな話題なんだよな。
 僕の感覚からは「当たり前」なんだけど、きっと世間一般の感覚からは違うんだろうね。
 

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2006年9月26日 (火)

「クリエイティブで食う」の4段階

 大学でこないだ、「クリエイティブな仕事には4段階ある」という話をした。
 マンガやアニメにかかわる仕事を「お金」という切り口から定義したものだ。
 業界の定説ではないし、こういう定義づけをしている人は他にいない。僕だけが言ってる意見なので、内容についての当否はそれぞれが考察すること。
 
 「クリエイティブな仕事」には4つの段階がある。
 第1段階は「才能労働者」。工員や職人と同じく、働いた時間分や出来高だけお金をもらう。「才能」を使うけど内実は労働者と同じ。
 アニメーターやマンガ家のアシスタント、といえばイメージできるだろうか。無記名ライターなどもこれに含まれる。
 作ったものに自分の権利はなく、そのかわり責任もそれなりに軽いし仕事仲間もできやすい。
 
 「才能労働者」が進化すると第2段階の「クリエイター」になる。作った作品の権利(一部または全部)を持つ人。
 作品の内容に決定権を持ち、「働いた時間分」ではなく「出来上げた完成度」や「いち作品いくら」の契約でお金をもらう。
 作品がヒットすれば版権収入で食えるけど、ヒットしないと仕事の依頼が来なくなるところは「才能労働者」より辛いところ。
 「俺の作品」と言う権利もあるけど、作品が成功しても失敗しても批判にさらされる。
 
 クリエイターが進化したのが第3段階「コンテンツ・ホルダー」。なんだか日経っぽいしゃらくさい表現だけど、ようするに「権利者」のこと。
 円谷や石ノ森プロのように、過去の作品からの収入が保証されている状態にあるクリエイターまたは元クリエイターまたはその関係者。
 昔、大ヒットを飛ばしたけど今は仕事していないマンガ家もこれに含まれる。
 「単なる過去の作品」にならないように、定期的に新作(新シリーズ)を作るのが大事。
 
 そして進化の最終形態が第4段階の「ブランド」。判りやすい例ではディズニーが第4段階。
 この段階ではもはや新作を作る必要もない。ディズニーファンと称する人の大半は「なんとなくメジャーなキャラだから好き」なだけだからだ。
 (「蒸気船ウィリー」や「飛行機狂」など見たこともないんだから、ディズニーアニメが好きなんじゃないのは確実だろう)
 「ブランド」の段階になると、もはやクリエイティブな仕事とはいえなくなる。「商品化の許諾」がメインの仕事。
 つまり「いいモノ」「面白いモノ」は他の会社が作って、それに対してディズニーの看板を与え、次の投資対象を探す、というのが仕事のキモだ。
 
 さて、ここまで話したら「じゃあブランドがラクチンでお金も儲かりそうだから、ブランドになりたい!」と思う人も多いだろう。
 しかし、である。実は段階ごとに固有の「面白さ」「辛さ」があるから話はややこしい。
 
 「才能労働者」はたしかに金銭的には恵まれない。でも仕事をいつまでも好きでいられる。
 仲間もできるし、センスが古くなったから仕事がない、という心配もない。才能が少なくても、努力で補える。
 
 「クリエイター」には「作品を作る」という喜びがある。作品の当たり外れはあらゆる博打の中で一番スリリングで甘美だ。
 しかし、ヒットできないと自分自身が否定されるみたいに辛い。
 
 「コンテンツ・ホルダー」はそういう浮き沈みの世界からいちおうは解放された「成功者」である。
 一作品ごとのヒットや不発に右往左往されず、長期的な戦略で考えられる。
 
 「ブランド」までいくと、クリエイターとしては「上がり」だ。村上隆はこれを狙って努力して、ほぼ達成しつつある稀有な日本人である。
 しかし逆に「これまでのイメージを崩す」とか「新境地に挑戦」とかは求められてないし、許されない。ブランドとは「世界最先端の伝統」みたいな矛盾したものかもね。
 
 さて、「仕事が面白い」とか「生きがいがある」というのは、実は「才能労働者」「クリエイター」の段階が一番だ。
 しかしお金が儲かるのは「コンテンツ・ホルダー」や「ブランド」の段階。
 
 第1~第4へと昇るにつれて財布はそれだけ重くなるけど、同業者の友人の数は減少する。
 歌手でもお笑い芸人でもスポーツ選手でも、成功すると他業界の友人作りたがる、という傾向があるでしょ。
 あれは第2から第3へステップアップしている証拠だね。第1段階では同業者の友人がなにより大事だったのにね。
 
 「自分の思い通りの作品」を作りやすいのは第2・第3段階だけど、この二つの段階でみんな身体か心を壊す。忙しすぎるからだ。
 第1・第4段階は「なんとなく自分がいなくても別に代わりはいくらでもいるんじゃないか」とか悩んでしまう。
 単純に第1がダメで、第4が成功かというと、そうでもないのが面白いところだ。
 
 「だからね」と僕は大阪芸大の学生に説明した。
 「自分はどの段階を目指すのか、これからずっと考えた方がいいよ。なにも考えず、この段階を昇っていっちゃうと辛いこともあるから。
 好きな仲間たちとワイワイ楽しみたいのか。自分だけの世界を評価されたいのか。成功して世間を見返したいのか。
 どれも立派な動機だし、どれが正しくて間違ってるという区別はない。でも『自分には合ってない』という区別はあるはずだ」
 
 まだクリエイターとしての入り口に立ったばかりの彼らに、ここまで教えるのは酷なのかも知れない。
 でも、こういう話もあってこその「クリエイティブ論」だと思うので、僕は大学でこういう面倒な話をするのである。
 ね、わりと「いい先生」してるでしょ?

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2006年9月25日 (月)

京極夏彦の新刊

 書店で今、講談社の「講談社ノベルス京極夏彦全作品解説書」というパンフレットを配っている。
 で、「こんなの配っているということは、新刊も近いのかな?」と思っていたら、なんと9月26日(火)に最新刊「邪魅の雫」が出るという。
 26日?あしただよ!
 大学のレポート採点で忙しすぎるんだけど、とりあえず買わなきゃ。
 
 このパンフ、全カラー・36ページもある立派なもので、京極堂シリーズのエピソード年表や登場人物相関図が載っている。
 京極堂のシリーズはだいたい「読んだことは確かなんだけど、どんな話か思い出そうとしたらややこしい」というものが多いから、すごく便利だ。
 (ひょっとしたら単に僕が老人ボケなのかもしれないけど)
 キャンペーンアイテムなのですぐになくなるだろう。欲しい人はお早めにね。
 

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2006年9月24日 (日)

噂の浸透度

 「大場つぐみ=ガモウひろし」とか「富樫お受験休載」とか、噂というのは面白い。
 でもときどきわかんなくなるのは、「これ、もうみんな知ってるの?それとも知らないの?」という見極めだ。

 たとえばゲド戦記。テレビでは「満員御礼!」とか宣伝してたけど、かなりヤバい内容であることは、もう皆さんご承知の通り。
 噂というのは、その真偽もわかんないことが多いけど、「どれぐらいの人が知ってるのか」もよくわかんない。

 たとえば、作家の乙一さんは押井守氏の娘さんともうすぐ結婚するそうだ。
 僕は二ヶ月ぐらい前に聞いたけど、かなり有名な話でみんな知ってる、というニュアンスだった。
 ところが今月号のダカーポには「業界の裏話」みたいなニュアンスで取り上げられている。
 え?これってそんなに知られていない話だったの?

 自分が知ってるからといって、みんな知ってると思っちゃダメだよね。
 そんなことぐらいわかってるつもりだったけど、なんかあらためて思い知らされました。

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2006年9月23日 (土)

ヨタ話

 あるていど信頼できる筋からの情報だけど、裏は取ってないのであくまで「ヨタ話」として。

 「HUNTER×HUNTER」の連載を休みっぱなしの冨樫義博氏だけど、その原因が「子供のお受験」だという噂を聞いた。
 本当だったら、富樫伝説にまた1ページだけど、さすがにここまで面白すぎるとかえって信じにくい。いちおう、ジャンプコミックスにあった子供が生まれた年とかから換算するとツジツマはあってるんだけど・・・

 で、これを「ケシカラン」と考えるかどうか、だ。「マンガを描くからには、他を犠牲にして当たり前!」という「G線上ヘヴンズドア」な価値観もアリだし、逆に「たかがマンガ、自分の子供の人生を優先して当たり前」という価値観も理解できる。
 お受験ウンヌンに関しての価値観は、僕自身自分の子供の教育についてはかなり悩んだ時期があるので、いちがいに否定は出来ないしなぁ。あんまりこの件について「自分の問題」として考えたことのない人が、むやみに叩くのはどうかと思う。

 ま、こういう噂を聞いてショックだった、という話である。
 連載が再開さえしてくれたら、マンガ家のプライベートなんてどうでもいいんだけどね。

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2006年9月22日 (金)

芸人のジレンマ

 芸人さんって難しいなぁ。
 たぶん芸人の間で評価されるのは「面白いこと」だと思う。
 ダイナマイト関西とかM-1のような体育会系のイベントが芸人間でマジに受け止められるのも「ホンマは俺の方が面白いんじゃあ!」という叫びがあるからで、その根底には「面白いこと=芸人の価値」という価値観が存在してるからだろう。

 でも、テレビというのはそんなに「面白さ」が必要とされてない世界だ。
 いっけん、違うようにも見える。若手芸人はひっぱりだこだし、ネタ見せ番組といわれるのも多い。テレビでは「面白い芸人」が必要とされている、と誤解してる人がいるのも当たり前だ。

 でも違う。
 テレビが必要としてるのは「楽しい芸人」であって、「面白い芸人」ではない。
 テレビというのは本質的に「視聴者を寂しがらせない装置」である。一人で見ているのであろうと、家族や恋人と見ているのであろうと、その関係の空疎さを埋めることがなによりも大事なんだと思う。

 誤解してほしくないけど、これは別にテレビ批判でもなんでもない。
 「テレビに熱中する現代人は、心が寂しい」みたいな、つまんないことを言うつもりもない。
 古代社会から現代に至るまで、人間は寂しくて当たり前だ。江戸時代でも家に帰ると武士でも商人でも「なんとなく空虚」というのは感じていたはずだ。
 ・・・いやいや、なんだかやけに壮大な余談に流れつつあるぞ。僕が今、書こうと思ってるのはあくまで芸人話なので、この話はここまで。

 で、テレビは「寂しさをまぎらわせる装置=楽しい雰囲気発生器」だから、そのメンバーとして必要なのは「楽しい芸人」なんだよね。「面白い芸人」は、その面白さがわかる・わからないという差異が発生してしまって、マズいわけですよ。
 それに「面白さ」というのは作品性だから、やはり鑑賞者には「寂しさ」「孤独感」を強いることになる。(日記だからこのあたりのロジックはジャンプさせてるよ。読んでる人は各自補完してね)

 でも、芸人の間では、やっぱり評価されるのは「面白いかどうか」なんだよね。
 「楽しい」なんていうテレビ的な駒にされた芸人ではなく、みんなきっと、「正々堂々と面白くなりたい」んだと思う。
 ああ、切ないなぁ。僕たち視聴者が実はどんなに「面白さ」を必要としていないか、彼らは知っているんだ。でも「面白くなりたい」んだろうなぁ。
 かつての爆笑問題にしても、最近の次長課長にしても、「面白さよりも楽しさ」を選んだから売れたというのは、きっと芸人だったら誰でもわかってるんだろうなぁ。
 

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2006年9月21日 (木)

夏目さんの名言

スカパーのMONDO21チャンネルで「岡田斗司夫のプチクリ学園」という番組をオンエアしている。先日、夏目房之介さんをゲストに収録があった。で、その場の話題で出たのが「デートとは打合せである」理論。

つまりデートというのは、「付き合うかどうかまだ未決定なカップルが、お互いを見定めたり楽しさを確かめたりする行動ではないか?」という仮説を立てたわけ。で、「それって連載や単行本の打合せに似てない」という話に流れたわけ。

夏目さん曰く「ほら、俺たちの仕事って打合せが一番楽しいじゃない? 連載とか書き下ろしとか、現実に仕事はじまっちゃったらかったるいだけだけどさ(笑)。 打合せでアレしようコレしようという段階が一番楽しい。デートもそれなんだよ。現実に男女が付き合っちゃったら、面倒な部分も出てくるし束縛もあるかもしれない。でもデートは『打合せ』だから。お付き合いするかどうかの企画会議なんだよ(笑)」

あ~、こういう話してる夏目さんも好きだな~。

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2006年9月20日 (水)

渋谷で打合せ

たまには「いわゆる普通の日記」を。ま、こんな毎日なわけだ。

今日は渋谷で打合せ連続3本。いつも使っているカフェが最近めちゃくちゃ混んでいるので、近場に移動。

サイゾーの打合せは、やっとページデザインが出たので文字数をカウント。二ページ見開きもらってるのに2000文字しか入らないよ。これでもサイゾー全体の中では文字多い目のページなんだけど、ビジュアルに強い雑誌はやっぱり文字が入らないなぁ。

二つ目の打合せは「オタク・イズ・デッド」の単行本企画に関して。T社の編集さんが心身症でリタイアしてしまったので、とりあえず進行を止める。いまのところ、「うちで出したい」というオファーが5社から来てるらしい。すげぇ。

三つ目の打合せは某社から大阪芸大の講義の単行本化について。すでに筑摩書房からマンガ評論に関してはオファーがきてるので、1年向けに講義してる「初心者向けのプロ入門」という矛盾してる講座を預ける。でも決定は11月20日の会議だそうだから、まだ世間話レベルだよな~。

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2006年9月19日 (火)

近況

 最近、途絶えていたから一応近況です。
 ダイエットをね~、またはじめたんですよ。
 人間ドックに入ったら、医者から「二十キロ痩せないと死にますよ」と脅されたのがキッカケだけど、このごろ体動かないな~とか考えていたので、ちょうどいいなと言うことで。
 なんでも体験したり経験したりしないと納得できないし前に進めないタチなので、なによりフットワークが悪くなってしまうのが私にとっては最悪という感じで。
 あ、いま一人称を「私」にしたら、やたら座りがいいな。しばらく「私」にして見ます。
 ダイエットの方法は簡単で、一日の摂取カロリーを1500キロ以内に抑えるというだけ。あと脂肪を取り過ぎないとか、ま、それだけです。ジム通いを再開するのはまだ遠いなぁ。
 
 あともうひとつ。
 ご報告が遅れましたが、先月でmixi日記のサイゾー連載、終わっています。で、次号からはじまる同誌新連載の打合せが明日あるんだけど、内容はまだまだ暗中模索。「メディアリテラシー」をテーマにした連載、という外側だけは決まってるんですけどね。
 もうひとつ、11月に渋谷でイベントやります。内容はまだナイショということで、知ってる人は言わないでね。

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2006年9月 6日 (水)

「オタク・イズ・デッド」の通販

 同人誌「オタク・イズ・デッド」の通販、このサイトでやってます。

 未入手の方はぜひ。

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