隙間に詰めろ!
昨日、担当編集者・Kさんとダイエット話をした。
Kさんは最近、レコーディングダイエットの「助走」を始めたそうだ。
「自分でも思っていなかったほど食べてるのに愕然としました」
彼女が言うには、今までは「食べた食事」を思い出して「たいした分量は食べていない」と思い込んでいた。だけどレコーディングを始めた瞬間、ほんの一口のつもりだったおやつ類が、実はかなりの分量を食べていた、というのに気づいたそうだ。
あ~、そうそう!実は僕もたしか、このパターンだったよ。食事はあんまり食べてないつもりで、それに安心しておやつをたらふく、というパターン。
彼女には「携帯電話の充電」というアナロジーで説明した。
デブって絶対に、食事より間食が多い人だと思うんだ。
ほら、携帯電話の充電は、本当は電池残量がゼロに近づいてからするのがいいわけじゃない?でも、電池がなくなるのが不安だから、ほんのちょっと電池残量が少なくなると、もう充電してしまうよね?電源バーが2本になったら、即充電、みたいな。
それと同じく、僕はいつも「お腹が空いた」まで待てなかった。「満腹じゃない」「なにか少し、食べられる余裕ができた」というだけで、すぐに「なにか食べられるものはないか」と探し始めていた。
つまり「満腹じゃない」=「食べるチャンス」と連想してたんだよね。で、そのチャンスを逃がすことを、まるで自分が損をしているように考えていた。
いや、こりゃ太って当たり前だよ。
ヘンなたとえなんだけど、三度の食事がタンスだとすると、その隙間にものを詰め込むみたいに、おやつを詰め込んでしまう。
タンスとか収納家具の中って、あんがいガラガラというかスペースのゆとりがある。でも隙間家具とか、さらにその「収納家具と隙間家具のすきま」ってギュウギュウにものを詰めるじゃない?
本棚って、ちゃんと並んでいる部分よりも、無理やりにタテヨコかまわずに詰め込んだ本やオモチャがあふれてない?
そんな感じで「お腹に隙間があると、ギュウギュウにお菓子や間食を詰め込んでしまう」というのが彼女の食生活パターンだったことが判明。
「まだしばらく、それはやめなくていいよ。それより、ひたすら記録するようにね」と教えておきました。
でも、これは彼女の話というより、自分のことを思い出しちゃったなぁ。
「三度の食事=家具」「おやつや間食=その隙間に無理やりギュウギュウに詰め込む行為」っていうアナロジーは、太っている人の行動をよくあらわしてると思うよ。
そういう「現状」をまず把握すること。そこからレコーディングダイエットはスタートするんだ。
反省や後悔は、まだ必要ない。まずは「自分の食生活パターン」を知って、それを面白がったり納得したりするところからはじめよう。
実はそれだけで痩せ始めるんだから、面白いよねぇ。
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コメント
僕はデブというほど太っていた訳ではないですが、
常に理想体重より10キロ位多かった時期がありました。
今は6キロ痩せて62キロです(170センチ)
あと4キロ痩せたら、理想体重です。
で、常に太っていた時の食生活を思い出すと、
食べた量どうこうより、あんまりおいしく思ってなかった
という事です。不思議な感覚です。
痩せたいけど食べたい、だけど実際食べても
今ほどおいしく感じてない、っていう
わけの分からない状態でした。
今は食べる量は減りましたが、食事の時間に
感じる幸福感は、ダイエット以前の何倍です。
食べ物の味が初めて分かった気がします。
流れ作業のように食べてたスタバのお菓子も
今ではおいしくないので食べてません。
昔はコーヒーを頼んで、何の疑問も思わず買ってました。
同じように昔は家に帰ると何の疑問も思わず
ポテチ食べてテレビです。大してうまくもないのにです。
レコーディングダイエットしてたわけではないですが、
もしかしてこういう感覚の事かな?と思いました。
投稿: taka | 2007年4月18日 (水) 19時47分
間食は是か非か?
ボディビルをしている人は代謝をよくするため、摂取カロリーや摂取する栄養素を計算の上、あえて小分けに1日6食ほど食べるそうです。
無論筋肉を大きくして脂肪をへらすという極端な体作りが目的ではありますが。
ただ胃腸が休まる時間が少ないため体には負担がかかるようです。
1900年初頭のアメリカでは1日2食という食習慣がありましたが、エジソンが「頭がよくなるには1日何食たべればいい?」という新聞記者の質問に「1日3回」と答えて、それが広まり自社のトースターが売れるようになったという話があります。
日本でも奈良・平安時代には1日2食になり(朝10時頃と夕方4時頃)それが江戸時代中期までつづき、明治の軍隊生活により1日3食になったという説があります。
「欧米化(か)!」(今日も先進国などでは1日3食が主流のようです)
間食の代名詞「おやつ」は江戸時代「八つ刻(やつどき)に小昼(こびる)」といって間食したことが由来らしく、京都の本願寺で二時頃、修行の太鼓が鳴るので敬語の「お」を付けて「お八つの太鼓」と呼ばれ、間食のおやつにも接頭語「お」がつけられたということらしいです。
ちなみに、その頃のおやつは、うどん、餅、おにぎり、果物だったそうです。
また八つ刻は午後2時から4時を指していましたが明治に時刻制度が変わり「お三時(おさんじ)」と言われる地方もあったようですが、間食は「おやつ」という言い方が定着したようです。
3時のおやつはここから来ているようです。
当時は農作業ならびに生活における肉体労働が現在とは異なっていたので糖質が多めのエネルギー摂取が理にかなっていたと思われます。
ついでなので夜食ですが戦国時代に夜間、城の見張り番の兵が夜10時頃食べていたものを指すらしいです。
さらに甘食というのは大正時代の軍隊での夜食が始まりのようです。
というわけで食事の回数よりも過剰な摂取カロリーや摂取する時間の方が体重の増減に影響を与えやすいと考えるのが自然なのかもしれません。
投稿: pahepahe | 2007年4月18日 (水) 19時58分
追記
すいません、間食は是か非か?なにが言いたかったかというと、こちらのようなダイエットに成功した方もいたので、ダイエットの方法もいろいろあるなということです。
http://www.asakusakid.com/item/tama-diet.html
ちなみに、こちらの方テレビの企画での健康診断では健康の数値を出していました。
ただ、長い目で見て健康的にいいダイエットであるかは医学的には不明であると思われます。
投稿: pahepahe | 2007年4月18日 (水) 20時29分
以前【やせないのには理由がある―医師が教える!「体重日記」ダイエット】という本を読みました。レコーディングダイエットとかぶる部分もあるかと思いますが、半分以上は医者からの警告ですので、本を出版されるにあたり一読されるのも良いかなと思います。
http://www.web-doctors.jp/
ちなみに私は、上記の本の「どうしても食べたい!そんなときどうする?」という章を読んで「無理!」と断念。ちょっと笑えましたが。
投稿: taffy | 2007年4月18日 (水) 22時12分
今回の間食についてのお話から派生した、コメント欄の食事の回数のお話は興味深かった。自分は朝食をとらなくなってから、太りにくい体質になってきたからだ。もともとは胃腸が弱いので朝通勤時に腹が痛くなるのをさけるためだった。しかしはじめてみると、通勤に不安はなくなるし、午前中の能率はあがる。そしてなんと体重が増えにくくなり、コントロールがしやすくなったのだ。要する吸収云々より総カロリーではなかろうか?ボディビルダーの多食の話については有名だけど、彼らもトレーニングの初期は量をたべて太る。そこから筋肉が追いかけて大きくしていくのだ。つまり脂肪であろうと、筋肉であろうと大きくしようととにかく大きくする食べ方だと思う。力士の2食の話もあるが、彼らは一食が多いうえ、ちゃんこ以外を禁止されているわけではない。だから量は多いし、回数も2回ってわけではない。やはり、総量をいかにコントロールするかではないだろうか。
投稿: Joji | 2007年4月28日 (土) 22時52分