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2007年6月30日 (土)

たのしい工作シリーズ「バベルの塔」

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 ナビスコチップスターの空き箱で、またもや作りはじめてしまいました。mixiでアルバムも公開しています。
 http://mixi.jp/view_album.pl?id=1835026
 ここまでで作業時間は6時間かな。

 ところで、Youtubeで「バビル二世」の主題歌を見つけたよ。
 http://www.youtube.com/watch?v=mdzbmtm-Wcg

 で、久しぶりに聞いてたら、2番の歌詞が「悪魔の基地を壊すため、三つのしもべに命令だ、ヤー!」だったということにあらためて気づいた。
 もう息が絶え絶えになるぐらい笑いました。

 ヨミ様が命より大事にしている基地を、主題歌でまで壊されてるとは・・・

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2007年6月23日 (土)

月曜23時より生放送

http://www.gyao.jp/jockey/

あさって月曜の23時より、Gyaoジョッキーで1時間の生番組を担当します。
対談形式ではなく、一人語り!
なにを話すか考えずに、手ぶらでいきますよ。

以下はpahepaheさんのコメントからコピペ借用。多謝!

http://www.gyao.jp/jockey/
①チャットに参加したい人は、GyaOジョッキーのページ右上【登録】ボタンから、事前に「MyGyaO登録」を済ませて「MyGyaO ID」を取得。
②夜11時少し前にGyaOジョッキーのページに行きます。
ページ右上の【ログイン】ボタンを押してログインしておきます。
画面下の「只今ライブ放送中です」という文字が黄色になっています。
③チャットつきの画面を見るには、画面右下紫色の【PLAY】ボタンを押してください。
④チャット付き画面が別ウィンドウで開きます。右下に発言内容を打って【発言ボタン】をクリックするとチャット参加できます。

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2007年6月20日 (水)

4刷、決定!

『「世界征服」は可能か?』の4刷が決まりました。
「とにかく在庫が払底してるので、直しはゼロで!」とのことで、誤植や間違いもまんまです(笑)
刷り部数は今回もど〜んと一万三千部!すげぇなぁ。
あ〜、うれしい!

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2007年6月18日 (月)

世界4大宇宙港

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 昨日の午後からず~っと外出もせずに仕事しっぱなし。
 遅れた締め切りや提出期限を過ぎた書類や返事出してないメールを片付けてるけど、まだ全然終わりが見えない。「仕事みたいにダイエットしたら、すぐに痩せられる」が座右の銘だったのに、最近は「ダイエットみたいに計画的に仕事できたらいいのに」というまさに本末転倒状態です。

 ほんの息抜きに、トイレの飾りを取り替えました。ロフトで台所の計量量りを買ったときに、近くの売り場で見つけた中国製のロケット時計。4色並べると気持ちいい。
 左から順に「ロンドン」「モスクワ」「東京」「ニューヨーク」の現地時間。バイコヌール発射場とかケネディ宇宙センターにする、というのも現実にひっぱられすぎでイヤなので、僕の心の中にある「正しい宇宙港」のあり場所としては、こんな感じかな?

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2007年6月14日 (木)

島本和彦参上!

明日の大学講義、限の「読者と心理」は特別ゲストとして島本和彦氏が来ます。
学生にも一切告知してないサプライズゲスト。みんな、びっくりするかな?

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アマゾンで9位だ!

 『「世界征服」は可能か?』が売れてるらしいんだけど、自分ではなんでかまったくわかりません。
 ついにアマゾンの和書ベストセラーでは9位になってしまいました。
 アマゾンでヒトケタ!いったいなぜ?
 明日のお昼には3021位とかになってるのかなぁ。

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2007年6月13日 (水)

大増刷が決まったけど

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 『「世界征服」は可能か?』が、ものすごく売れているらしい。発売2日目で増刷が決定して、その翌々日にはさらに3刷、それも1万部という大増刷が決定した。
 渋谷ブックファーストの1階正面でも大陳列やってくれてるし、今朝の新聞広告でもプッシュしてくれている。
 こうなるともはや「うれしい」というよりも「大丈夫?」と心配になってしまうのは、僕がビビリというか貧乏性だからかなぁ。

 
 増刷をチャンスに、本文のミスや誤植を直したいと思っている。ただし増刷で対応できるのはフィルム版のみらしく、「同じページ内で収まる程度の語句の直しなら可能」と言われた。
 前書きの「ガーゴイル」については、「企画時には『悪の秘密組織=ガーゴイル』だったけど、放映時までに『悪の秘密組織=ネオ・アトランティス』『ネオアトランティスの首領=ガーゴイル』 に変更された」という一文を追加したかったけど、これは第二版を作るまで無理みたい。
 
 その他、「ガミラス人」を「ガミラス星人」と表記してしまったり、「ゴート札(ルビ:さつ)」に「ゴート札(ルビ:ふだ)」というなんで見逃したかわかんないような校閲ミスがあったり、「独裁者(ルビ:ディクタトル)」を「独裁者(ルビ:ディレクトル)」と書いてしまったのは痛恨のミスだったなぁ。
 3刷で修正できるのは誤植が中心なので、読んでる人の印象はあんまりかわらないと思うけど、こういうことを書いてる側は気にするんだよね。
 
 うう、しかし3刷1万部かぁ。大丈夫かなぁ。

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2007年6月12日 (火)

「上昇」 本格的に体重を減らす

 ブログのタイトルに反して、しばらく関係ない話が続いてゴメン。昨日の「クローズアップ現代」を見た知り合いから、ものすごい勢いでメールとか電話とかFAXが来ている。
 
 「ど、どうしてそんなに痩せたんだ!」
 「今の仕事全部ストップさせて、とにかくブログに次のフェーズを書け!」
 
 いや~、いきなり現状の僕を見たら、そりゃ驚くわな。だって一番太っていた14ヶ月前に比べたら48キロも痩せてるんだもん。48キロってそこらの女の子一人分以上だよ。今日の夜にオンエアされるビューティーコロシアムの特集でさえ「11ヶ月で35キロ!奇跡の減量!」程度だもんなぁ。
 
 というわけで、あわてて今から「上昇」フェーズを書きます。いちおう、このフェーズはきちんと「助走」「離陸」をこなしたうえで、という前提です。まだ「助走」「離陸」をやってない人は、この日記の4月あたりのバックナンバーを見て、その段階を踏まえた上でトライしてください。
 
 さて、「上昇」フェーズではいよいよカロリー・コントロールに入る。一日あたり食べる量を基礎代謝ギリギリまで落としてみるわけだ。
 基礎代謝とは、呼吸や体温調整など生命を維持するために消費されるエネルギーだ。眠っている間でも消費されるエネルギーで、人間が生きていくうえで絶対に消費されるエネルギーである。
 基礎代謝は男性16歳、女性14歳をピークに下る。各年齢層の目安は以下の通り。
18~29才の男性1550kcal、 女性1210kcal
30~49才の男性1500kcal、 女性1170kcal
50~69才の男性1350kcal、 女性1110kcal
 この基礎代謝量を、一日の食事カロリーの目標にする。
 基礎代謝量の算出には、このサイトを使うのが便利だ。身長や年齢を入力すると、自動的に基礎代謝を計算してくれる。
 
 僕の場合は48歳男性なので一日の食事量を1500kcalと決めた。あとは毎日、なんとかこのカロリー内で食事をやりくりするだけだ。
 いきなりカロリー制限をはじめるんじゃなくて、ちゃんと「助走」「離陸」をこなしていると、あんがい楽に感じると思う。
 
 断っておくけど、この上昇フェーズの痩せ方はすごいよ。僕の場合は毎週1キロ減が三ヶ月、この期間だけで15キロも痩せてしまった。「助走」「離陸」フェーズであまり食事制限していなかった分、本当に劇的に痩せはじめる。
 だからといって、無理して基礎代謝以下に食事を抑えないこと。一日1500kcalというのですら、実は無茶ギリギリなんだからね。意外かもしれないけど「痩せる」のにもエネルギーを使うんだ。だからちゃんと、最低限の食事は取ること。オーバーしてもいいけど、下回ることはないように。
 あと、この期間は激しい運動は避けたほうがいい。繰り返すけど、痩せるというのはたいへん体力を使う。ジム通いとかジョギングとか、この期間は避けたほうがいいよ。
 あと、摂取する食物の絶対量が減る分だけ、水分不足になりやすい。できれば水はこまめに、一日に2㍑を目安に飲もう。
 
 「一日に1500kcalだけ?そんなのお腹が空いて無理!」と思うかもしれない。だからこそ、朝食を豆乳野菜ジュースにすることをオススメするわけ。
 豆乳野菜ジュースは200kcal程度ある。つまりこんなの飲んじゃったら、あとの一日は1300kcal前後ですごさなきゃいけない。でもそれだけの値打ちはある。このジュースを飲むと、身体の栄養やミネラルの失調が回復される。現代人の感じる空腹感の多くが、この「ビタミン・ミネラルの失調による飢餓感」だ。つまり、どんなにピザやハンバーガーを食べてお腹いっぱいになっても、またすぐ何かを食べたくなる理由は「ビタミン・ミネラルの失調による飢餓感」によるところが多いわけだ。
 だからこそ、一日の最初にビタミン・ミネラルを多く含むジュースを飲んで、体内バランスを良くしておくとよろしい。驚くほど少しの分量でお腹がいっぱいになる。気持ちとしては、今までの一食分の半分~1/3ぐらいのところで「あ、お腹いっぱいかな?」という感覚がやってくる。
 
 今までの記録を見て、どの部分を落とせば目標カロリーが保てるのか、考えよう。できれば一日の食事内容は毎朝か前日の夜に決めてしまったほうが気が楽だ。カロリーコントロールは仕事と同じ。準備なしのいきあたりばったりより、スケジュール帳に予定を書き込んで、それをこなしていく方が楽に続けられる。
 僕自身も毎朝、その日に食べるものを決めてしまっている。一日で1500kcalになるように見積もって、できるだけそれを守るようにする。イレギュラーが生じたら、それ以後の食事予定を切り替えてフォローする。
 毎食ごとに「なに食べようかなぁ」といきあたりばったりに考えたり悩んだりするより、このスケジュール方式の方がずっと上手くいくだろう。
 
 あと、一番気をつけるべきは記録を絶やさないこと。肝心なのは「1500kcalに収める」ことじゃない。「口に入れたものはすべてカロリーも書き留める」ことなのだ。
 書かないで食べないぐらいだったら、カロリーオーバーしてもいいから記録すること。今日1500kcalがダメだったら、明日また頑張ればいい。1500kcalを目指すのではなく、「1500kcalに収めようとしている自分の苦闘の記録を残すこと」を目標にして欲しい。
 
 「上昇」フェーズは三ヶ月ほどが適当だろう。
 毎日の体重と体脂肪の計測も欠かさずに。
 では「驚異の体重減少」を体験してくれたまえ!
 

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プレシオサウルスのラーメン鉢

 ちょっとお高いけど、丼鉢はいつも使ってる無印のが色気なくてイヤだったから注文してしまいました。

「究極のラーメン鉢 まるぶん」

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カタログ番号:R0126/レンゲ R2126
プレシオサウルス

伝平窯(池田和史)
口径180mm×高80mm
手法=下絵・手描き
電子レンジ=可
 ジュラ紀に棲息していた首長竜、プレシオサウルス。体長は5m程、首長竜としてはちょっと小さめです。しかし、我々人間よりはずっと大きい体で古代の海を泳ぎ回っていたようで、「究極のラーメン鉢」の中にも泳がせてみました。現代には存在しない(たぶん?)生物を愉しんでいただければと存じます。

価格: 鉢 ¥4,200(消費税込み)
   レンゲ¥1,260(消費税込み)

   

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2007年6月 7日 (木)

「世界征服」は可能か?

Photo_25Photo_24 今週から新刊の『「世界征服」は可能か?』(ちくまプリマー新書)が発売開始されました。でも、どんな内容かとヒトコトで説明するのは、ちょっと難しいんですよね。
 なので、出版社のOKも出たので、その「まえがき」部分を引用します。
 ブログなどへ引用するときは、一部分だけの引用はおやめください。以下の文章を省略せずにそのまま使う限りならOKです。








 はじめに 『なんで「世界征服」なのか?』
 
 「ところで、このガーゴイルって秘密結社は、なんで世界征服なんかしたいんでしょうね?」
 庵野秀明監督は、ため息をつきました。
 「そんな面倒なことせずに、高度な科学力で自分らだけ楽しい暮らしすればいいのに・・・」

 NHKアニメ「ふしぎの海のナディア」の制作も佳境に入った頃、1991年の年が明けて間もない頃の話です。
 毎日アニメの制作やってると、ときどき息抜きがしたくなります。スタッフの落書きには正義に燃える主人公をからかうようないたずら描きがあったりするものです。
 監督の、まるでグチのような言葉は、超多忙なアニメ製作現場からちょっと逃避したい、という気持ちのあらわれでした。
 「ナディア」に登場する悪の秘密結社・ガーゴイルは、その高度な科学力で人類征服をくわだてます。それは番組の企画当時から決まっていた「お約束」でした。「ガーゴイル:人類征服をたくらむ悪の秘密結社」と、企画書にだって書いてあります。
 
 でも毎日、アニメばっかり作ってると、ときどき何がなんだかわかんなくなるときがあります。
 自分の好きではじめた仕事なのに、なんでこんなにしんどいんだろう?
 アニメを作るなんて、子供の頃からの憧れだったのに、なんでこんなに辛いんだろう?
 このガーゴイルって奴らもおんなじだ。高度な科学力で世界征服を進めてるのに、すぐにネモ艦長とかノーチラス号にジャマされて。組織の下っぱからトップまで、みんな仮面つけて会議ばっかりして。
 アニメ作るのって、もっと毎日楽しいはずじゃなかったの?
 世界征服って、もっとカッコいいものじゃなかったの?
 
 そういえば企画書作るときも、こんな会話がありました。
 「ガーゴイルって、どんな敵にする?」
 「主人公側のノーチラス号が潜水艦だから、やっぱり敵は潜水艦の艦隊で攻めてくるんだよ」
 「なるほど。じゃあその潜水艦隊で世界征服を企むわけだ」
 「え?どうやって?」
 「う~ん、だから罪のない船を襲うんじゃないの?」
 「それは海賊だよ。ガーゴイルの目的は世界征服なんだから。岡田さん、どうします?なんか考えてください」
 「う~んとね、『通商路破壊』でいいんじゃない?貿易の独占化だよ」
 「え?もっと説明してくださいよ」
 「インドで安い胡椒をヨーロッパに運ぶと儲かる。だから国際貿易はなりたつわけだ。ほら、当時の貿易って海路でしょ。ガーゴイルの潜水艦隊は、その貿易船を次々に沈める。略奪が目的じゃなくて、世界の貿易自体を不可能にする」
 「ふんふん」
 「なるほど」
 「たとえ金やダイヤモンドが産出されても、貿易で他の国に売れなきゃ宝の持ち腐れだよね?ガーゴイルは、その貿易路を独占しちゃう。あらゆる資源の流通を握るガーゴイルこそが、世界の支配者なのだ!」
 「をを、なんかソレっぽい!」
 「決まりですね」
 
 と会議はめでたく終了しました。自室に引き上げる私を、スタッフの前田真宏さんが引き止めます。
 「岡田さん、ガーゴイルって世界の貿易を破壊するんですよね?」
 「そうだよ」
 「でも舞台となる19世紀後半って、先進国が後進国を植民地化していた時代ですよね。で、その植民地化というのは、後進国の安い労働力や資源を先進国が力ずくで奪い取っていた」
 「うん、中学や高校でも習ったよね」
 「だから、ガーゴイルが通商を破壊する、というのは、その先進国による植民地化を妨害する『正義』なんじゃないですか?」
 「・・・あ!ほんとだ!どうしよう?」
 
 困ってしまった私は、いっしょうけんめい打開策を考えました。
 なにせスケジュールは放映前からすでに遅れています。こんなところでスタッフを迷わせてはいけません。
 「う~ん、でもでも、その『正義』というのは、あくまで現代人の我々から見たら、の話だよね?」
 「はい」
 「19世紀の植民地帝国支配と、20世紀の二度の世界戦争、その後の民族独立運動という歴史を知ってる我々にとっては、世界の植民地化を防ぐというのは『正義』っぽく聞こえるけど、当時の『正義』は違っていたはずだよ」
 「たしかにそうですね。当時後進国だった日本も、植民地化されないために帝国を作ろうとしてましたからねぇ」
 「おまけにガーゴイルは『世界の植民地化』を防ごうと戦っていたんじゃないよ。ガーゴイル以外のすべての世界を植民地しようとしてるんじゃないの?」
 「あ、なるほど。そりゃ悪い奴らですね。いわゆる『悪の帝国』ですね」
 「そうそう、奴らは『悪の帝国』なんだ」
 と、当時の私たちはそのあたりで納得していました。
 
 そういうわけで議論は終わり、「ガーゴイル:人類征服をたくらむ悪の秘密結社」と書いた企画書も、NHKに無事に提出できました。
 でも、妙に庵野監督の言葉がひっかかるんです。
 「ガーゴイルは、なんで世界征服なんかしたいんだろう?」「高度な科学力で自分らだけ楽しい暮らしすればいいのに」
 
 本当にそうだ。なんで悪の帝国は「世界征服」なんかしたいんだろう?
 「世界征服」みたいな悪いことを企むから「悪の帝国」なのかな?
 究極の悪イコール世界征服、ということだろうか?
 私の頭はこんがらがってしまいました。

 「世界征服って、本当に可能なんだろうか?」
 「悪の帝国の手段や目的はなんだろう?」
 「世界征服って悪いことだろうか?そもそも『悪』ってなんだろうか?」
 
 あの日から15年たった今でも、私はときどき考え込んでしまうのです。
 
 ちょっと恥ずかしいけど、思いきって告白します。
 小さいころの夢は「世界征服」でした。
 世界中の人々が、「はは~っ」と自分にひれ伏す。
 見渡す限りの人民が毎朝、「岡田さま、万歳!!」と叫ぶ。
 朝日をバックにそびえる塔のバルコニーから眺めながら悠々と手を振るのは、どんなに気持ちが良いことでしょう。

 えっ?現実離れしすぎですか?
 でも、この夢、子供の間ではけっこうメジャーでしたよ。
 さすがに「野球選手になりたい」とか「宇宙旅行をしたい」ほどはメジャーではありませんけど、それでも小学校の卒業文集に「将来は世界征服!」と書くお調子者が、クラスに一人や二人いた気がします。

 みなさんもよく思い出してください。
 小さい頃、一度くらいは「世界征服」にあこがれたこと、ないですか?
 ほんとうに世界征服を目指したチンギス・ハーンや織田信長なんかを歴史で習うずっと前。もっと小さい頃のことです。学校で習う歴史なんかじゃなくて、子供にとってもっと身近な世界。テレビやマンガを夢中で見ていたころ。アニメや特撮番組なんかは、まず悪の秘密組織が悪いことをすることから、お話が始まります。
 「悪の帝国」には、見た目も恐ろしい悪の幹部がいて、大勢の戦闘員たちを手足のように使い、毎回、新しいロボットやメカや怪獣を繰り出して、街を破壊したり悪いことをします。
 すると正義のヒーローが颯爽と現れて、その野望は打ち砕かれてしまいます。
 悪の幹部は「く、悔しい!」と地団太を踏んだり、悪の首領にしかられたりして、次こそはと決心を新たにするわけです。
 悪の組織の目的は、必ずと言ってよいほど「世界征服」でした。目的というより、スローガンというカンジですね。
 子供の頃は、そんな「悪の帝国」が大好きでした。
 もちろん、悪をかっこよくやっつけるヒーローにあこがれるよう、番組は作られています。でも、テレビで毎週毎週みていると、最初はかっこよかったヒーローも、どうしてもワンパターンに見えてくるじゃないですか。
 敵が出てきたら出動して、やっつける。彼らがするのはそれだけです。
 

 (中略)

 「こういうことを考えるのは私がヒネくれているせいなのかな」と思っていたのですが、そうでもないようです。大阪芸術大学で学生たちに聞いてみたところ、卒業文集に「夢は世界征服」と書いた人が何十人もいました。
 世界征服好きは、男女を問わず、世代を問わず、みたいですね。

 前置きが大変長くなりました。
 この本は「オトナのための世界征服」についての本です。大人になったいま、あえて「世界征服とはなにか?」「悪とはなにか?」についてマジメに考えてしまおう、という内容です。
 といっても、ひところ流行ったいわゆる謎本のように、懐かし話やあるあるネタを語るばかりではありません。
 
 心の底からヒーローを応援しているはずなのに、でも心の裏側で密かに「ヒーローが負けて世界が征服されるシーンも見たいな」と思ったこと、ないですか?
 格差社会といわれる現代、希望すら持ちにくくなってしまっている現実社会。いっそのこと、一度全部破壊してやりなおせたらいいのに、と思ってしまったこと、ないですか?
 そこでこの本は「現実的に世界征服してみたらどうなるか?」を具体的にシミュレーションしてみた本です。いったい「世界征服」って何なのか?本当に「世界征服」って可能なのか?自分が征服するつもりになって、一度まじめに考えてみた本です。
 まず、自分はどういうタイプの「征服者」なのか考える。
 次にどうやって仲間を集めるか、「悪の帝国」の組織作りと、どうやって活動を始めるのか。
 そして、晴れて世界を征服した暁には、そろそろ後継者問題も考えなくっちゃ。
 できるだけ具体例を出しながら、「征服しちゃったら、どんな未来があなたには待っているのか」までフォローする構成になっています。
 
 さあ、ではまず最初に「世界征服の目的」を考えてみましょう。

 (第1章に続く)

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来週月曜(11日)「クローズアップ現代」に出演

 ネタはここで書くのはまずいだろうけど、まぁ最近話題の「仮想空間のビジネス利用」みたいなもんだと思ってくれたまえ。
 正直、僕の意見は過激ということはないんだけど、先進的過ぎて「ぼくたちの洗脳社会」を読んでない人にはかなり異様に聞こえる。特に「ネットのビジネス利用」に関しては「仮想社会の通貨を現実に持ってくること」よりも「仮想経済が現実経済を凌駕する瞬間」というのがポイントだと思っている。
 
 しかしNHKの、それもプライムタイムの番組ということは「75歳のおばあちゃんでもわかるように話す」という意味でもある。おばあちゃんというのは極端かもしれないけど、大企業の取締役で毎日日経を読んでいたら世の流れに遅れていないと思いたがってる自称・経済通のおじさんにも共感してもらえるように話さなくてはならない。
 生放送で?
 NHKで?
 この僕が?
 
 で、肩書きを聞かれて、いつもどおり「評論家」にするのかな?と思ったら、向こうのご指名は「大阪芸術大学客員教授」。 ほう、その肩書きを使われるのははじめてじゃないかな?
 やっぱり経済系とか報道系の番組では、大学教授という方が通りがいいのかもね。なんだかいつもと勝手が違う進行で、 ちょっと調子が狂いました。
 
 今から散髪にいって、そのままNHKでアニメ夜話の収録です。
 ブログ更新してる場合じゃない。もう行かなくっちゃ。

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2007年6月 6日 (水)

近況です

 まだ鬱は晴れないけど、今朝ちょっとだけイイことありました。

 体重、ようやっと69.9キロになりましたよ。
 ああ、ついに憧れのアンダー70キロワールド!
 体脂肪率は21.3%なので、体脂肪重量は14.88キロ。ウェストサイズは現在まだ82センチなので、これはヌカ喜びにもほど遠いです。

 シャツだけならユニクロのMサイズがちょうど。でもTシャツだとまだLでないとダメです。コムサ・イズムならLでもちょっと苦しいかな?

 というわけで、また寝ます。ぐー。

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2007年6月 3日 (日)

ちょい鬱です

 困ったなぁ。
 どうも10日ほど前から「鬱期」に入っていたみたいです。

 僕の躁鬱は循環で訪れるんだけど、潜伏したままやり過ごせることもあるので、時期が読めないんですよね。今回のように「実は1週間以上前から鬱で、落ち込み切ってから気づく」という場合は本当に困りもの。
 少なくとも、今日明日は仕事になりません。木曜にアニメ夜話の収録があるので、それまでに上昇してるのを祈るのみです。
 鬱に対処する僕の知る唯一の方法は「あきらめてさっさと落ち込んで、回復を期待しない」なので、今日は寝ます。
 ぐー。

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