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2007年7月 4日 (水)

「世界征服~」と書評

 『「世界征服」は可能か?』の5刷が決まりました。
 なんだか自分の本じゃないみたいで、現実感がないですねぇ。

 ブログやmixiで検索してみると、ほとんどの人がタイトル買いみたい。感想は、ほぼその人の世界観や価値観を反映していて面白いです。
 「内容が薄い」という人は、薄い内容しか読み取れなかったんだろうし、「考えさせられた」という人は、考えている読者自身の視点が高いということであって、別に僕の本だけが優れているわけじゃない。

 モノの価値というのは、自分がどれほど見つけられるかで決まるわけですよ。だから映画や本や、たとえ人物評にしても「つまんない」「薄い」という人は、対象の中から「面白い要素を見つけられませんでした」とカミングアウトしてるに等しいわけですね。
 テレビやブログで時々僕が「この作品はイマイチ」「これは好きじゃない」と発言するときがありますが、もちろんこの場合だって、作品が本当にダメな場合もあるけど、岡田斗司夫という人間が「この作品が理解できないバカモノ」という可能性のほうが高い。
 僕がいつも「面白いモノ」「優れたモノ」と「自分が好きなモノ」を区別して語ってるのは、ま、そのあたりもあるわけですよ。

 「あいつはツマらん!」と断じる人は、「相手との面白い関係性を作るのに失敗した人」に他ならないわけです。
 映画や本を「ツマらん!」と言うことは、「その作品を面白がることに失敗した」という意味であって、評価のみを鵜呑みにしてはいけない。「面白がり方」や「つまらながり方」こそをも吟味すべきなのにね。
 つまり、書評や感想というのは、それ自身が独立した作品であり、それは「自分の生き方や価値観のカミングアウト」なんですよ。
 だから怖いけど面白いわけです。

 ああ、早く6刷にならないかなぁ。

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コメント

岡田さん

いちいち尤もですね。書評も立派な著作物。
著作物をクリエイトする者は、それが本名によるものであれ、PNであれ“カミングアウト”する責務を負うのですね。

話が急に現実的になりますが、来年ガツンとくる所得税と住民税分の資金を確保しつつ、またまたクリエイトしてください。

投稿: 余菱 | 2007年7月 5日 (木) 18時56分

祝5刷!
「トシオ、トシオ、」
「え、優ちゃん?」
「みどりくん、すっかり痩せて、ちゃうわ、妖精じゃ!」
「なんだ、妖精さんか...」
「トシオどうしたの?」
「僕の「世界征服は可能か?」の5刷が決まったんだ。
僕のまわりには本が売れない時のアドバイスをしてくれる人は
たくさんいるけど、本が売れたときのアドバイスをしてくれる人は
ひとりもいないんだ」
「トシオ、アマゾンのランキングをごらんなさい」
「ああ、ランキングが5ケタだ!これこそ僕だ」
「でも、それ在庫切れだからよ、
あ、入荷したみたいリロードしてみて」
「ああ、ランキングが上がり続ける!」
「明日の昼には2ケタになるわ」
「なんだか自分の本じゃないみたいだ」
「バカね、一発当てたら高級外車って相場は決まっているでしょ」
「そんなぁ、維持費は高いし、乗ってて気は使うし」
「なら、これはどう?」
http://www.gizmodo.jp/2007/07/3_8.html
「ああ、松本零士じゃなくても宇宙に行けるんだね」
「そうよ、大宇宙時代はもうすぐよ」
「よぉし、増刷しまくって、宇宙へ行くぞ!」

投稿: pahepahe | 2007年7月 6日 (金) 00時46分

版じゃなくて刷の時には内容は直せないんでしたっけ。
97頁の空飛ぶゆうれい船ー高畑勲問題は機会を見つけて修正したほうがいいと思います。

投稿: かしわぎ | 2007年7月 7日 (土) 03時33分

2,3刷は緊急だったので直しは不可能だったけど、4刷からは修正できてます。
ただ、「刷」の修正はページごとのフィルム張替えになるので、行をまたぐ語句の修正さえ嫌がられるんですよね。

投稿: 岡田斗司夫 | 2007年7月 7日 (土) 17時07分

間違えた。
2刷から修正ずみです。
4刷からはもっと細かい誤字など修正しました。

投稿: 岡田斗司夫 | 2007年7月 8日 (日) 09時17分

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