前世を記憶する寿司屋
食べるのが大好きでマンガも好き。だからグルメマンガがものすごく好きだ。
クッキングパパの料理はかなり作ってるし、バンビーノ読んだらイタリアン食べたくなる。「深夜食堂」を読んだらタマゴサンド食べたくなるし、酒は飲まないのに「神の雫」を読んだらワインも飲みたくなるというオッチョコチョイぶりなのだ。
そんな僕が最近ハマってるのがコンビニで売ってるマンガ「握りの達人 寿し屋輿兵衛」。
もうね、表紙のリード文からしてすごいよ。
「焼肉寿司でダイエット?ホルモンの握り!ハラミの手巻き!一同驚愕の焼肉寿司登場!
肉が食いたい、でも成人病寸前、そんな美砂子の叔父に大宅がビッグなプレゼント!」
この「寿し屋輿兵衛」というのは、以前読んだときはたしか頑ななまでに江戸前を守るという設定だったはず。ネタも江戸前しか握らないし、寿司飯の味付けも江戸前のみに意地でもこだわっていたはずなのに、いつの間にこんなことに・・・
いや、もともとこのマンガ、すごいんだよ。だってストーリー紹介からしてツッコミどころ満載。
「大宅耕一40歳、独身。町工場勤務の冴えない日々を過ごしていたが、ある日、江戸前寿司の元祖「華屋輿兵衛」の夢を見る。それは前世の記憶であり、大宅は輿兵衛の生まれ変わりだった。」
ね、すごいでしょ?
マンガの中では、主人公・大宅は寿司の勝負で行き詰まると、夢の中で輿兵衛の記憶がよみがえる。そこで勝負のヒントをもらって、という進行になる。
はじめてこのマンガ見たときはびっくりしたよ。だってパラパラ読んだら江戸時代と現代が交互にでてくるんだもん。
今回の単行本も、無茶エピソードが満載、ストーリー紹介だけでこうだ。
「自分の寿司を握るための決意をする大宅の新たな挑戦は、寿司屋台作りから始まった。だが、屋台で寿司を握るのは食品衛生法で禁止。早くも夢破れる大宅だが、突然、出張寿司の依頼が来る。出張先は、なんとキャバクラだった…」
もうね、腹がよじれるほど笑ったよ。笑いすぎて丹田が痛いよ。
「なんとキャバクラだった…」って、驚く場所はそこじゃないでしょう?
食品衛生法で禁止って、それがオチかよ!ここが一番ヘンでしょうが!
というわけで、コンビニで買ってきたマンガを、まだ中身を1ページも読まないうちに表紙と「これまでのあらすじ」だけでこんなに楽しめてしまう。やっぱりグルメマンガはやめられないなぁ。
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