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2009年6月30日 (火)

TV向けじゃないダイエット

 最近、困ってることがある。
 いや、困ってるわけじゃないな。贅沢な悩みと言えば、たしかに贅沢なんだから。

 悩みというのは、テレビ取材のことだ。
 ありがたいことに、いまだにレコーディング・ダイエットに関してはTVや雑誌の取材が多い。昨日もあるテレビ局からダイエット番組の企画を打診された。

 テレビ局というのは「旬の話題」にこだわる。彼らにしてみれば「最新のダイエット法」「誰も知らないダイエット法」で企画を組みたいに違いない。
 だから本当のことを言えば、テレビ局の都合だけで考えたら、レコーディング・ダイエットなんて取り上げたくないに決まってる。

 2007年8月に「いつまでもデブと思うなよ」を発売してから、もうすぐ丸2年だ。ほぼ同時期にビリーズ・ブート・キャンプがあって、少し後には朝バナナダイエットが評判になった。
 もちろんこれらの減量法にはいまだファンもいる。しかし正直な話、当時は好意的なコメントもしてくれた医療の専門家たちも、いまでは「朝にバナナ食べても痩せません」とはっきり言い切ってしまってる。
 納豆ダイエットやキャベツダイエット、世間で流行ったダイエット法ほど、忘れられるのも早い。
 それに比べて、レコーディング・ダイエットの寿命は驚くほど長いのだ。考えてみたら、これほど長持ちしたダイエット法は、日本では空前でないだろうか。

 専門家の支持が高いのも特徴だ。
 今回の企画に関しても、おそらく食事系ダイエットでは最強、というお墨付きがいろんな専門家から出されている、という事実があるからこそだろう。

 とまぁ、これだけでは別に悩みでもなんでもない。問題は「レコーディング・ダイエットをTV番組で出すべきかどうか」だ。
 TV番組の企画だから、そんなに長期取材ができるわけじゃない。せいぜい1~2週間、頑張っても1~2ヶ月だ。正直、レコーディング・ダイエットの真価は、その程度の日数だったら発揮できない。
 僕自身がリバウンドしていない最大の理由は「内面の変化」「生活習慣そのものの変化」があるからだけど、この変化にはやっぱり最低でも6ヶ月はかかる。もちろん1~2週間で「気づく」だろうけど、それが心の底に沁みて、無意識の習慣化するまでにはやはり2シーズン以上はかかるのだ。
 おまけに、その最大の成果もしょせんは「心の内側の変化」、つまりテレビには映りにくい。
 考えれば考えるほど、レコーディング・ダイエットはTV向けじゃないダイエット法なのだ。
 夜中に焼き肉を食べたいときは、これを食べ合わせれば大丈夫!みたいなダイエット法の方が、ずっとキャッチーでテレビ向きなんだよね。

 だからといって、TV番組の企画を断るのもなぁ、と考えてしまう。
 いまレコーディング・ダイエットをしている人、すでに成功した人の中には、TVで紹介されたのを見てはじめた人だっていっぱいいる。そもそも、紹介されなければそういうダイエット法があること自身、知りようもないのだ。

 そもそも、TV局が「旬の話題」「最新のダイエット法」にばかり注目するのは、彼らだけの責任じゃない。我々日本人が古来持っている民族的な特質として「新しもの好き」「流行りもの好き」という性格なのだ。
 だからレコーディング・ダイエットだって、常に最低限のメディア露出をしていないと「古い=悪い、劣っている」と決めつけられてしまう。
 たとえ不本意な露出や紹介になってしまう可能性があっても、それを恐れて尻込みするのは良くないんじゃないか、と思ってるわけ。

 ね、「贅沢な悩み」でしょ?
 でも当人にとっては「良心」とか「客観的な判断」とか「最大数の最大幸福」とか、いろいろゴチャゴチャ考えなきゃいけない問題なわけでね。つまり疲れるんです。

 じゃ、今日はここまで。
 また明日ね。

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2009年6月29日 (月)

ホットドッグは食べられなかったけど・・・

Photo 写真は博多・中州のすき焼き店「ちんや」です。
 博多風のすき焼きは、砂糖と醤油で味付けするのは関西と同じ。でも醤油が少なめでかなり甘い味でした。噂どおり肉は柔らかく、とても美味しかったです。

 残念だったのは、楽しみにしていたホットドッグが食べられなかったこと。公園の売店なので雨天はお休みらしいんだけど、あいにく福岡はマンガ夜話イベントが終わって夕方になると同時に雨雲が広がり、豪雨と薄曇りがランダムに繰り返されました。
 西公園の展望台にある「今屋のハンバーガー」でミックス・ホットドッグ、食べたかったなぁ。


 

 でもそのかわり、ケーキは二件行きました。
 Jacques(ジャック)CORNE(コルネ)、両方とも美味しかった!
 特にCORNEの、名前は忘れたけど「コーヒームースと小豆入り大福」は忘れられない味でした。

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2009年6月27日 (土)

ホットドッグが楽しみ

 明日はNHKの「BSマンガ夜話」の公開収録で福岡に行きます。
 福岡は4月に行ったけど、まぁご飯が美味しかったこと!パスタの「らるきい」や、うどんの「かろのうろん」、その他いろいろ食べまくりました。
 今回は時間の余裕があんまりないけど、できれば公園の屋台ホットドッグとか食べたいなぁ。今日は夏バテであんまり食事できなかったから、余計にそんなことばっかり考えています。
 明日、早いからもう寝なきゃ。
 じゃあおやすみなさい。
 また明日・・・は更新できないかな?

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2009年6月26日 (金)

「エルビス殺し」が食べたい!

 時々、ジャンクでカロリー満点なものが食べたくなる。
 僕がいま、一番食べたいのが「エルビス・プレスリーの死因」ともいわれているサンドイッチだ。プレスリーにとって「お袋の味」だったこのサンドイッチ、たしかにレシピを見てもかなりキョーレツである。

Fried Peanut Butter and Banana Sandwich

1 small ripe banana
2 slices white bread
3 tbsp. peanut butter
2 tbsp. butter

In a small bowl, mash the banana with the back of a spoon. Toast the bread lightly. Spread the peanut butter on one piece of toast and the mashed banana on the other. Fry the sandwich in melted butter until each side is golden brown. Cut diagonally and serve hot.

Makes 1 sandwich.

出典:Are You Hungry Tonight?: Elvis' Favorite Recipes

 ピーナツバター(SKIPPYの粒入りピーナツバター)は、まるまる一瓶使い切るぐらいの勢いで塗るのがコツ。スライスしたバナナを焼いてからはさむ、完成したサンドイッチにメープルシロップをたっぷりかける、というレシピもあるようだ。

 僕がむかし見たレシピでは、まず最初にフライパンで山盛りのベーコンを炒めて大量のベーコンオイルを作り、ピーナッツバター&バナナ・サンドイッチをそのベーコン・オイルで揚げるように焼く(フライする)、というのが正式な作り方だったと記憶している。
 大恐慌時代、米国の家庭ではベーコンから出る油を利用したレシピが流行ったので、このサンドイッチも時代の産物なのかもね。

 どっちにしても超超高カロリーなことには変わりない。中年過ぎてこんなの喰ってたら、そりゃプレスリーでも死ぬよ。
 でも高校時代のプレスリーにとっては、このサンドイッチぐらいのボリュームがないと充分に栄養が取れなかったんだろうなぁ。

 実際のプレスリーの死因はもちろんこのサンドイッチじゃない。どっちかというとドーナツという説が有力なぐらい。
 エルビス記念館の向かいにあるレストラン「エルヴィス・プレスリー・メンフィス」のお勧め料理になっているこのサンドイッチ、いつか作って食べてみたいなぁ。

 日本では千駄ヶ谷の「ベターデイズ」というパニーニ専門店でも出しているらしい。
 今度、行ってみようかな。

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2009年6月22日 (月)

他の人の食事メモ

 時々、他の人が書いた食事記録を見せてもらうんだけどね。
 人によって癖というか書き方は様々。

 たとえば、体重を書いてない人。「なぜ?」と聞いたら、外で食事メモをつけるときに隣の人に見られるのがイヤだから、と言う。う~ん、女心は微妙だなぁ。
 本当は「体重」「体脂肪率」「食事内容」がすべて同じページに載ってるのが理想なんだけど、それは「ダイエットするのに理想」というだけなんだよね。
 僕は人目を気にしない性格だから、そんなこと考えたこともなかった。もし今度、メモ帳を監修する機会があったら「出歩くときに人に見られるページ」と「自分しか見ないページ」は分冊にするか、少なくとも離すとか考えなくちゃ。

 あと、食べた時間を書いてない人。
 時間を書かなくちゃ、あとで「なんでこの時間帯にオヤツが集中してるんだ?」という気づきが発生しないんだよね。
 自分の『魔の時間帯』がわかったら、その時間帯は手の放せない予定入れるとかすれば、オヤツ食べちゃう癖を「確率的に減らす」こともできるはず。
 つまり、意志力で「夜11時すぎたら食べないぞ!」ではなく「夜11時過ぎまでメールの返事ためて、お茶かお水だけ用意して返事ひたすら書いて魔の時間をやり過ごす」とかやってみるのも手なんだ。
 そういう発想が出てくるのも、自分自身で「あ、この時間は毎日食べてる!」って気がつかなくちゃ無理。

 僕自身も以前は、
 朝起きてから夜9時ぐらいまでは理想的なダイエット食生活してる
 →なのに9時すぎてから、高カロリーおやつ食べまくり!
 というパターンが多かった。

 これを避けるために、たとえば「高カロリーおやつは午前中のみ」とか「夜6時まではご飯をいくら食べても良し。そのかわりおやつ禁止」とか「偶数の日にはおやつ禁止」とか、いろいろやってみた。
 で、「いろいろやってみる」うちに、徐々に「高カロリーおやつに対する執着」が少しずつ薄れていくのがわかるんだよね。
 つまり重要なのは「この方法で切り抜ける」じゃなくて「いろいろやってみる」という自分なりのチャレンジなんだ。

 あと、食事メモに分量を書いてない人も多い。つまりカレー食べたら「カレー」って書いてるだけ。
 ちゃんと「一人前」って書いた方がいいよ。
 そしたら次に書くときには9/10人前って書けるから。すべての食事を9/10にするだけでもカロリー摂取は10%落ちるし、それが自分の体重変化にどんな影響を及ぼすかもわかるはず。
 「10%程度落としても変わらない」とか言ってるだけの状態じゃ、本当に変わらないからね。世の中には「そんなダイエットじゃダメだ!」と口で言うばっかりで、自分はぜんぜん痩せてない人がどんなに多いことか。

 たとえば、本当は外食するときには「できるだけ少なく注文する」のがいいに決まってる。でも最初からそんな習慣は身についてないし、お店の盛りつけによってはそんなの不可能な場合も多い。
 だからこそ、「少しだけでも残す」という習慣が大事なんだ。完食しない、という癖が完全に習慣になったら、かなり外食のコントロールは楽になってるはずだけどね。

 あ~、長くなっちゃった。
 今日はここまで。また明日。

 

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2009年6月20日 (土)

ダイエット業界番付

 ある媒体から「今年前半のダイエット業界を振り返り、番付を作れませんか?」と打診された。ダイエット業界自身には普通の人以上の関心を持っているわけではないので、お断りした。
 いや、ちょっと考えてみたんだけど、別に番付を作ることもないんじゃないかな、と思ったのも事実なんだよね。

 まず、「万人に効く痩せる食品や薬」はあり得ない。
 そんなものが存在したら、たちまちノーベル賞だ。いまや地球の肥満人口は13億人を超える。飢餓人口の8億人をとうの昔に追い抜いて、その差は開くばかり。肥満問題は「先進国の贅沢病」ではない。「低開発国の貧困病」なのだ。
 そんな地球規模のニーズがあるんだから、もし特効薬が本当に存在したら、深夜の通販番組で宣伝するはずもない。普通の値段で、ちゃんと薬局で売るに決まってる。だって、その方が儲かるんだもの。
 「これを食べると痩せる」食品も存在しない。バナナ食べて痩せるなら、バナナ産地の現地人はみんな痩せてるはず。リンゴ食べて痩せるなら、青森の肥満率は統計データに表れるほど少ないはずだ。
 納豆を食えば痩せるなら、食べる習慣のない関西の肥満率は関東より高いはず。
 当たり前の話なんだけどね。

 「ハリウッドセレブやモデルだけが知ってる秘密の療法や食品」も存在しない。
 上にも書いたとおり、肥満市場は世界規模のマーケットだ。5万人のセレブたちに1セット10万円で売るよりも、5億人の消費者に1000円で売った方が儲かるに決まってる。
 モデルたちは職業上の必要性で「どうしても痩せなきゃいけないから痩せている」にすぎない。彼女たちはスタイル維持が仕事だから、文字通りなんでもする。
 その成果を鵜呑みにして「モデルの○○が痩せたんだから私も」と考えるのは、あまりにオッチョコチョイ。プロ並みの努力が出来る人、それはもうすでに「プロ」だ。
 プロのモデルがしているダイエット=プロのモデルでないとできないほど難易度の高いダイエット、と考えるのが順当じゃないのかなぁ。

 「それだけで痩せる運動(腰廻しなど)や器具」も存在しない。
 いや、もちろん偶然はあるよ。個人によっては「この方法で太ももが細くなった」という経験もあると思う。
 でも、基本的に「部分痩せ」って不可能だと思う。運動は「ある部分に筋肉をつける」ことは可能だ。でもその部位が痩せたり細くなったりするかは、まさに神のみぞ知る。「絶対に太くする」のは可能でも、「絶対に細くする」のは外科的療法以外では無理だと思うんだけどな。
 その外科療法も、かなりリスキーだ。僕の知識はやや古いかもしれないけど、たしか脂肪吸引というのは”脂肪だけ”を吸引するワケじゃない。脂肪と同時に毛細血管や神経もぜんぶ根こそぎ、薬品で溶かして吸引してしまう。当然、痛いし身体にも悪い。
 胃の切除(部分や全部)というのもオススメできない。生涯、ずっと薬飲まないといけないし、免疫力が劇的に下がって病気にかかりやすい、という話も聞く。「命に危険があるぐらい太っている人」なら挑戦するメリットはあるだろうけど。

 と、いろいろ考えて番付製作は断ってしまった。
 もちろん、最初に書いたとおり、最新ダイエット情報を知ってるわけじゃないので断言は出来ない。でも、最新ダイエット情報というのは、やっぱりアヤシイと思っちゃうんだよねぇ。
 「腸から脂肪吸収をプロテクトする新薬の開発に成功した」と聞いたことがある。ひょっとしたら数年後、画期的な「痩せ薬」が大メーカーから安価で発売されるかもしれない。
 ま、その日が来るまでは、ボチボチとレコーディングなり地道な方法で我慢してください。

 今日はここまで。また明日。
 おやすみなさい。

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2009年6月16日 (火)

孫子のダイエット

 孫子の兵法、というのがある。
 いろいろ解説書も出ているけど、僕が昔読んだので、いちばん納得したのは「不敗の戦略」だ。

 孫武によれば戦いの結果は「勝ち」「負け」「勝ちも負けもない」の三種類。
 短絡的な人は、いつも「勝ち」だけを目指してしまう。
 しかし、戦場でもっとも有利で、かつ最後に笑うのは「負けない」という戦略をとっている人。「負けない」状態をキープしさえすれば、「勝てて当たり前」のチャンスが来たときだけ動けばいい。
 いや、深いよね。
 でもこの話、なんだかレコーディング・ダイエットに応用できそう。

 「痩せよう!」とは考えない。
 「痩せる」「太る」「太らない」という三つの状態で、とりあえず毎日「太らない」ようにキープする。

 いや、深い考えがあって書いた日記じゃないから、これ以上はなにもないんだけど、誰か「孫子に学ぶダイエット」って書けるんじゃない?

 僕は書かないけど、アイデアはゆずるからご自由にどうぞ
 今日はここまで。また明日ね。

 

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2009年6月14日 (日)

ランチパック祭り

 こないだ『シルシルミチル』でヤマザキパン特集やってた時に見てから、やたら食べたくなっちゃったんだよね。ランチパック
 で、昨日今日とず〜っと原稿書いて、頭がとことん疲れたので、たまにはご褒美あげようと近所のコンビニで買ってきましたよ。それも5種類も

 まずは、もちろん人気一番の「ピーナッツ」!(一個182kcal、1パックで364kcal)
 番組で勧めてたとおり、軽くトーストしてから食べたけど、僕は冷たいままが好きだなぁ。

 次は人気2位と3位が1パックに入った「タマゴ&ツナ」(それぞれ126kcalと139kcal)
 あああ、美味いなぁ。

 甘い系で新製品の「メープル&マーガリン」(一個178kcal、1パックで356kcal)
 いやぁ、マーガリンの安〜い味がたまらなく美味いのよ。

 総菜系の「カレー焼きそば」(一個141kcal、1パックで282kcal)「照焼きハンバーグ」(一個168kcal、1パックで336kcal)
 両方ともマヨネーズのドレッシングが入ってたよ。マヨネ味は久しぶりに食べると美味いよね〜。

 今日は各パックからそれぞれ1枚を1/2カットにして食べたよ。足りなければ、さらに1/2食べればいいや、と思ってたけど、さすがに6種類も食べたらお腹いっぱいになりました。
 「どうしてもコレが食べたい!」という発作みたいなの、時々あるよね。
 今日は大満足だったなぁ。

 ちなみに計算したらピーナッツ、タマゴ、ツナ、ハンバーグ、メープル、焼きそばの6種を各1/2食べたら、465kcalでした。
 やっぱり菓子パンのカロリーってすごいけど、たまにはいいよね?

 では今日はここまで。また明日ね。
 

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2009年6月13日 (土)

皮は余るか?

 先日の日記コメントに「余った皮は?」という質問があった。
 
 結論から言うと、僕のお腹の皮はまだ余っている。
 余っているけど、中年男の腹としてはOK程度だ。

 もう少し、説明しよう。
 ダイエットで成功して、もし10キロ以上減らしたら、絶対に皮は余る。そりゃ外科手術したり、ハードな運動したら改善はされるだろうけど、それなりの代償は必要だ。
 しかし、僕の場合はなんせ50キロ以上の減量だった。腹の皮の余り方たるや、なかなか雄大なものがあった。
 外科手術?痛いのイヤ!
 運動?めんどくさいのイヤ!

 というわけで、僕の対処法は「放っておく」だった。
 で、実はこれ、かなり効率のいい対処法だったと自分では思っている。
 余った皮膚は数ヶ月ごとに体内に吸収された。きわめてゆっくりだけど、変化は確実にあらわれた。
 50歳の中年男、それも50キロ以上減らした人間の皮膚ですら縮むんだから、普通程度の減量を考えてる人なら、皮余りはそんなに心配しなくていいんじゃないの?
 これが僕の得た結論だ。

 ダイエットを始める人、これからはじめようとする人が決まってはまる落とし穴が「完全なダイエット」だ。
 そんなもの、ありはしない。いや、あるとしたら「最初から太らないこと」だけだろう。
 「完全なダイエット」に心奪われていると、どんなダイエット中の欠点も許せなくなる。
 レコーディング・ダイエットは1年で50キロの減量を可能にするダイエットだ。そんなに痩せたら皮なんか余って当然。
 でも、「完全なダイエット」ばかりに気を取られてると、それも許せなくなる。なんとか「ダイエットと同時に」「素早く」解決しないと気が済まなくなる。

 どうなるか?
 その人はレコーディングダイエットと同時に、ウェストを引き締める運動をすることになる。
 結果、ダイエットのハードルはあがってしまい、引き締め運動をさぼってできなかった日は罪悪感に襲われて、「もういいや!」と食べてしまうことになる。
 はい、よくある「ダイエットの失敗」一丁上がりだ。

 僕の腹に余っていた50キロ分の皮は、いまではかなり少なくなってる。一昨年の夏、ダイエットをやめたときに比べて1/3程度かな?たぶんこのまま運動しなくても、数年経ったら体に吸収されてツルツルになるだろう。
 それまで待てば良いだけ。それが僕の結論だ。

 もちろん、それじゃイヤ!と言う人は、別の手を考えた方がいい。
 でも「要するに体重が減って健康になって、服を着てるときの体型がよければ、それで充分」という人、かなり多いんじゃないだろうか?
 皮膚だって、数年待てば縮むわけだしね。
 今年の夏までに20キロ痩せたい!水着を着たい!という人には、残念ながらレコーディングダイエットは役に立たない。20キロ落とせるのは来年の正月ぐらいだろうし、水着は来年の夏以降だ。

 当たり前のことを言うけど、20〜30キロ落とすというのは、体にとって一大事業だ。
 それを完遂しながら、「皮も同時に縮めよう」なんて考えない方がいい。
 レコーディング・ダイエットの効果は時間差で現れる。
 まず体重が減る。
 数日〜数週間の時差で体脂肪が減る。
 さらに数ヶ月の時差で、体型が変わる。(体型変化は体重よりかなり遅れる。だからみんな、ダイエットを諦めた頃になってようやっと「最近、痩せた?」と聞かれるわけ)
 さらに半年ほどの時差で、皮膚が縮む。

 体重は一番減りやすく、数値化して把握可能だ。だからレコーディングダイエットは体重という数値を目安・目標に使ってるわけ。達成感があって具体的な目安や目標がないと、「続けられるダイエット」にはならないからね。

 というわけで、僕の意見としては以下の通り。

 「皮?余るけどそのうち縮むから大丈夫だよ。それがイヤなら同時に腹筋とかするのがいいかもしれないけど、ダイエットの難易度を上げちゃうしオススメできないなぁ。腹筋や運動は『筋肉を増やす』ことは確実だけど、体重も増えちゃうしね。『狙った部分だけのサイズを縮ませる』のに簡単・確実な方法があればいいんだけど、まだ人類は発見してないと思うよ。だからそういう広告を見たら眉にツバつけたほうがいいかもね」

 ではまた明日。
 

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2009年6月11日 (木)

ダイエット「卒業後」の日常

 ダイエットをやめてはや二年。
 いまだにずっと続けている習慣が「毎朝体重を計る」と「水を2リットル飲む」だ。

 体重を計る効能は言うまでもない。
 リバウンドの恐ろしいところは「いつのまにか」太ってしまうことだけど、毎日体重を計ってるかぎり、「いつのまにか」なんて絶対にありえない。
 「あ、そろそろ増えてきた」とわかるからだ。
 体重の「増えはじめ」を感じたら、その日はカロリーを控える。別にカロリーをメモしなくていいから、とりあえず思い切って減らしてみる。
 これだけのことで、リバウンドはかなり防げる

 とまぁ、「毎日体重を計る」に関しては効能を具体的に言える。
 問題は「水を2リットル飲む」だ。

 これ、なぜ必要なのか僕にも説明できない。

 なぜ水でないとダメなのか?
 お茶やノンカロリー・ドリンクでは?
 なぜ2リットルなのか?1.5リットルではダメなのか?
 水を摂取しすぎるのは良くない、という専門家もいる。逆に「どんどん飲みなさい」という人もいる。
 僕自身の実感から言うと、水を2リットル飲んで塩分が多い目の食事をすると、体重は一時的に増える。塩分が水気を体内にとどめて「むくむ」からだ。

 それでも僕はずっと、毎日水を2リットル飲み続けてきた。
 飲まないよりも、飲んだ方が体調がいい、という理由もある。
 余計な食欲が抑えられ、なにも考えずに体重コントロールができる、というメリットもある。「水を飲んでもお腹が空くとき」が本当の空腹感なんだ、というのをダイエット中に身体に叩き込んだからだ。

 ダイエット中の人には、まだまだ「卒業」は遠い世界に思えるかも知れない。
 でも、いずれあなたはレコーディング・ダイエットを卒業し、食事をメモしたりカロリーを計算するのをやめる日が来る。
 やめた後も、「毎日、体重を計る」という習慣だけは残して欲しい。そうすればおそらくリバウンドの危険はないはずだ。

 一日2リットルの水は・・・
 う~ん、僕は苦ではないから続けてるけど、たぶん続けなくても大丈夫だと思うよ。

 今日はここまで。また明日ね。

 

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2009年6月 9日 (火)

ダイエットクイズ「解答編」

 昨日のダイエットクイズ、正解の発表です。
 やっぱり正解者、いらっしゃいましたね(笑)

 正解は…
 新幹線でなく、飛行機を利用する
 でした!

 「誘惑に負けないようにする」というのは、時間が長いほど不利です。
 一分程度だったら、拷問でもない限りたいていのことは我慢できるかもしれません。
 しかし、1時間もの間なら、わりとちょっとしたことでも、心の迷いが起きやすい。
 それが2時間半!それも販売ワゴンが何度も往復する!
 この環境で我慢するというか、「誘惑を感じない」というのは、わりと難しいんです。

 だったら、誘惑する側のチャンスを減らせばいい。
 柿の種を売る側の「販売機会を奪う」という考え方ですね。
 そのために一番良いのが、新幹線→飛行機という乗り物自体の変更です。

 コメント欄に書き込んでいただいた方の多くが「どうすれば我慢できるのか?」と発想していました。しかし必要なのは必要条件の洗い出し。
 ようするに大阪に出張に行ければ、時間と予算が大幅に変わらない限り、電車でも飛行機でもどっちでもいいんです。

 飛行機に変更したら、柿の種やチョコの販売機会は減ります。
 まず、ワゴン販売そのものがない。
 誘惑される時間そのものも、2時間半が45分程度に減ります。
 また、売店で買い込んでしまうのは同じでも、飛行機だと食べられるのは水平飛行に移ってから。
 着陸シーケンスに入ったら、もうテーブルは仕舞わなくちゃいけない。
 つまり、「もし柿の種を買ってしまっても、食べずにすむ可能性がわずかなりとある」わけです。

 というわけで、これに気づいた時から、僕は毎週の大阪出張を完全に飛行機に切り替えました。
 結果は大成功!これまであんなに苦労していた「我慢」が、ぜんぜん必要ありません。
 飛行機だと空港までの乗換回数も増え、誘惑されるような心の余裕がない、というのも助かりました。
 おかげで、楽々と大阪出張が楽しめるようになり、美味しいお店にも行けるようになったのです。

 いまダイエット中のみなさんも、我慢よりも工夫、こんな発想の転換を試してみてください。
 たとえば、ネットカフェでかならずお菓子をドカ食いしてしまう人は、ネットカフェでなくブックオフで気前よくマンガ買ってしまう、とかですね。

 僕たちは、ついつい「意志の力で行動を変えよう」と発想してしまいます。
 でも、実は効果があるのは「環境を変えることにより、行動を変える」ことです。
 自分を太らせてしまう行動を特定できたら、その行動が取れないように環境そのものを変えられないか?
 家族と食べると太る人は、家族と食事する回数自体を半分に減らす。
 
 というわけで今日はここまで。
 また明日。おやすみなさい。


 
 

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2009年6月 7日 (日)

ダイエットクイズ「大阪出張のたびに太ります」

 思い出話をひとつ。

 ダイエット中、最大の難関は、毎週大阪への出張中に新幹線で食べるオヤツだった。
 東京~新大阪は「のぞみ」で約2時間半。どうしてもなにか食べたくなる。また駅弁というのがどれも美味しそうなんだ。

 駅弁の誘惑をはねのけても、オヤツの誘惑がある。駅のホームの売店では、チョコやポテチ、コーヒー牛乳なんかも売っている。
 もちろん、普段からこれらのオヤツには誘惑されまくっていた。だからコンビニには近寄らなかったり、外出するときは財布を持たないようにしたり、それどころか現金もカードも持たずに出たりして、誘惑に勝ちやすい工夫をしていたわけだ。

 ところが、出張とか新幹線というのは、ちょっと心がゆるんでしまう。2時間半、乗換の時間も含めて3時間近くもあると、ついつい売店を覗いてしまう。
 「カロリー低いオヤツないかな?」と思っていても、いつのまにか「でん六 柿の種」を手にレジに並んでいる、なんて当たり前のように起きちゃうのだ。

 ちょうど、「上昇」から「巡航」のあたり。毎日のダイエットはさほど苦ではなくなったけど、大阪へ毎週出張のたびにカロリーオーバーしてしまう。
 そんな経験に毎週、悩まされていた。

 せっかく毎日1500kcalの食事ペースを守っているのに、なぜか新幹線に乗ったら心のタガが外れてしまう。

 なんとかホームの売店や駅弁屋をやりすごしても、今度は車内販売がみなさまのお席までワゴンで来てしまうのだ。
 しかも、そこにはいつもかならず、あの柿の種とグリコアーモンドチョコという「悪魔のコンビ」が、場合によってはデニッシュミックスサンドという魔女のような誘惑が僕を待っているのだ。

 そして僕は、毎週とは言わないにしても3回に2回は誘惑に負けていた。なんとか勝率を5割にしたいと思ったけど、まぁ無理だったね。

 そんなある日、僕はついに決心した。
 いや、正確に言うと「決心はやめた」のだ。
 もう、「誘惑に負けないぞ!」などというムダな決心はやめよう。そういう「できない決心」をしても、自分が傷つくだけだもんな。
 それより、もっと工夫を考えよう。
 決心や意志力ではなく、もっと簡単な方法。要するに僕は「強くなりたい」わけじゃない。せめて勝率を5割にしたいだけ、だ。
 誘惑に負ける回数を二回に一回、できれば三回に一回にしたい。
 それで充分なんだ。

 しばらく考えた末、僕は簡単な解決法を思いついた。
 これなら、できる!

 ・・・というわけで、僕は大阪出張の時の誘惑に勝つ、というか切り抜ける方法を思いついて、実行してダイエットに成功した。
 ヒントは上にすべて書いた。正解は明日、日記の続きとして書きます。
 でもこの解法、レコーディング・ダイエットの本質に近い考え方だと思うよ。
 みなさんもどうぞ、ひと晩悩んでください。

 ではまた、明日。
 おやすみ。


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2009年6月 5日 (金)

体重をサラ金で借りてはいけない

 今日の話題、予告と違うよ。すまん。
 だってこっちのほうが書きたくなったんだもん。

 「まだ食事の記録は続けてるんですか?」と、よく聞かれる。
 いや、まさか!そんな面倒なことしてるわけないよ!
 時々、監修したメモ帳の使い勝手をチェックするのに短期間使ったりするけど、それ以外にメモはもう2年ぐらい取ってない。

 レコーディングとは「痩せるための手段」であって、痩せてしまえば必要ない。というより、レコーディング・ダイエットを続けていると、食習慣や生活習慣自体が変わってしまって「太らない体質」に変化しちゃうんだよね。だから記録なんか取らなくても大丈夫。

 このあたりが他のダイエット法とレコーディング・ダイエットとの最大の差かもしれない。
 つまり、コアリズムにしても腰廻しにしても、あるいは「このドリンク飲みなさい」系にしても、痩せた後まではケアしてくれないんだよね。
 おまけに、そういう流行系のダイエットはだいたい「早く痩せれる!」をウリにしてる。
 で、頑張る人はむやみに頑張っちゃって、痩せるペースが速すぎ、体質や生活習慣が変わる前にダイエット期間が終わってしまう。
 結果、もし目標通りに痩せたとしても、ダイエットが終わったら以前の「太る食事」「太る習慣」に逆戻り。あっという間にリバウンドしてしまう。

 レコーディング・ダイエットの最大の欠点であり、実は最大の長所というのは「時間がかかる」ということなんだ。
 テレビやネットで「早く痩せれる!」「一週間で3キロ!」とか言ってるのは、早く痩せるために「マイナス体重をサラ金から借りてる」ようなもの。そんなに早く痩せても、身体がついていかないよ。
 無理やりバネを押さえるように体重やサイズ落としても、あっというまに戻っちゃう。

 やっぱり、痩せるというのは3~6ヶ月かかるんで当たり前。理想を言えば、たとえ2キロ落とすのでも20キロ落とすのでも、一年かけたいぐらいだ。
 一年かけて痩せたら、絶対に「痩せる体質」「痩せる生活習慣」が一年間で体に染みついているはず。
 レコーディング・ダイエットはそういう長期間ダイエットだからこそ、同時にリバウンド対策にもなってるんだよね。

 でもダイエットをはじめようかと悩んでいる人ほど、短期で効果のあるダイエットに走っちゃう。
 そういう消費者心理を知ってるから、ダイエット産業はあいかわらず「早くラクに」をウリにして高い商品を売りつけようとするんだよね。

 覚えておいてね。ダイエットはサラ金だよ。
 早くて手軽な減量=もっと早くて利息までついちゃうリバウンド

 こういう正直な話がブログに書けちゃうのは、僕やレコーディング・ダイエットが高価なダイエット商品とは無関係だから。
 僕自身がテレビに出まくっていたので、信頼してくれ!と訴えるのは虫が良いかもしれないけど、別に自分の本以上の何かを売り込むつもりはないので、その点は安心して欲しい。

 あ、それと別に「レコーディング・ダイエットこそが唯一最高のダイエット法!」と言うつもりはないよ。
 だって人それぞれだし、身体を動かすのが大好きな人は運動で痩せるほうが効率いいに決まってるもんね。
 「食べるのをメモするのは、どうしても面倒くさい」という人には向いてないし、なによりも「自分を客観的に見るのはイヤ!」という人にも無理だ。
 実はレコーディング・ダイエットが出来ない人というのは、この「客観的に自分を見るのがイヤ」というのが原因だと思うんだけどね。
 その話題は、またいずれ。

 では今夜はここまで。
 おやすみ。

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2009年6月 4日 (木)

閑話休題

 昨日とおとついの「経営論的ダイエット考」については、すまん!(笑)
 僕が言いたいことは、どこまで書けば意図が伝わるかな、とノートにざっとした構成をメモして、概算でテキスト分量を出したら、なんと180枚。ちょっとした新書並みの長さになってしまった。いや~。こりゃムチャだったよねぇ。
 でも、上手く書いて伝われば、ダイエットだけでなく自己管理方法としてもかなり新しい発想法なんだよね。またそのうち、切り口を見つけて再チャレンジしてみます。

 レコーディング・ダイエットのまとめを書く上で、いまネット上で「レコーディング・ダイエット」とかで検索してブログなど読んでるんだけど、本当に人ってさまざまだよねぇ。
 とりあえず、すぐにカロリー制限に入る人。
 もう一年以上も「助走」だけ続けている人。
 そろそろ「月面到達」に近づいている人。
 本を熟読したけどダイエット法を誤解してる人もいれば、雑誌で記事を見ただけなのに、ちゃんと把握している人もいる。

 よく言われることだけど、読者の数だけ読み方があるんだよね。書き手としてはできるだけ言葉遣いや構造の流れで「誤解を少なく」「最後まで読みやすく」ぐらいしかできない。
 このブログなんか「別に誤解されてもかまわない。とりあえず毎日、書きたいことを書こう」というスタンスだから気楽なんだけど、それなりに慎重かつ努力して書いた本でも、やっぱりここまで受け取り方にバラつきがあるというのは、人生ままならないもんです(笑)

 とりあえず、明日は気を取り直して「まとめのための見取り図」でも書いてみます。
 いや!書くように努力します(笑)

 では今夜はここまで。おやすみなさい。

 

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2009年6月 2日 (火)

経営論的ダイエット考(未完)

 さて、昨日の続き。
 「理性ある統合体としての自分像」、つまり近代的自我が成立しなくなってきた。現代人は多かれ少なかれ多重人格者である。その統合こそかつて「人間的成長」といわれたものの本質である。
 このあたりの話はもう10年以上も前に『ぼくたちの洗脳社会』に書いたから、興味のある人はそっちを参考にしてね。
 で、なにが言いたいのかというと「痩せるには○○すればいい」「さぁ今日から決心して行動しよう」というのは、実は無理なんじゃないか、と僕は思ってるわけだ。
 あ~、でもこの辺、僕自身もまだ言葉を見つけてないのに書き始めちゃったな~。う~ん、また今度にさせて!ごめん!

 じゃあ、別の話ね。ブログってこういう書き方できるからいいよね(笑) 
 『いつデブ』で書き損ねたエピソードやブロックはいくつかあるんだよね。
 たとえば「世界の肥満人口が飢餓人口を追い越してしまった」という話。貧困国ほど国民の肥満が深刻化し、肥満ゆえの成人病の発症が問題になっている。

 でも、そういう「世界はいま、どうなってるのか?」という問題は、あんまりリアルじゃないと思ってカットしたんだよね。
 読んでいる人自身に関係する話、僕自身の経験から出た言葉だけで語らないと、なんだか「痩せないとダメ」というお説教になっちゃう気がしたんだ。

 ダイエットに成功した今でも、僕は「痩せないといけない」とは思えない。「リスクが高いし、損なことは多いけど、本人が納得してるならぜんぜんOK」だと思ってる。
 なんせ僕自身がオタクだからね。アニメや特撮など「リスクや損なことが多い趣味」を選び続けたわけだから。

 「痩せなきゃダメ」「デブはダメ」というのは間違ってる。それは個人の趣味や生き方の問題だ。
 でも、「太ってると損」「太ってる人が痩せるのは、かなり効率の良い自己投資」というのは本当だと思う。

 では明日からは、月面着陸以降の話、レコーディング・ダイエットの「卒業」について書いてみよう。
 今日はここまで。おやすみ。

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2009年6月 1日 (月)

経営論的ダイエット考(その1)

 レコーディング・ダイエットに成功した理由や思いついた理由、いろいろツラツラと考えてみたんだけど、僕が「経営者である」というのも大いに関係してると思う。自分の体を経営するという意識に近いんだよね。
 このあたりのニュアンス、なかなか説明しにくいけど、なんとか言語化してみよう。

 僕たちは普通、「自分」というのを単一の意志を持った存在だと考えてしまう。だから「自分のことはコントロールできて当たり前」「自分のことは自分でわかって当たり前」と、どうしても思ってしまう。
 しかし、現実にはそうではない。人は自分でも思いがけない行動を取るし、矛盾したことだって言う。本音も何種類もあるし、何段階もあるのがあたりまえだ。「本音と建て前」みたいに、たった二段階しかない単純な人なんてほとんどいないだろう。

 なので、僕は人間というのを「小さな会社」だと捉えている。僕たちひとり一人は”社長”かもしれないけど、会社のすべてに目を配れるわけではない。営業はこっそりさぼってるかも知れない。社長の知らないところで派閥対立があるかもしれない。
 「自分」という存在を「意志や理性でコントロールできるはず」「できて当たり前。できない俺はダメな奴」と考えるから苦しいんじゃないかな。

 そうじゃなくて、僕たちは”ワンマン社長”でしかないから、朝礼で「一日1500kcalしか食べないぞ!」と自分の中の部下たちに号令をかけても守ってくれない。そう考えた方が「自分」という存在がリアルに把握できると思う。
 僕たちの心の中で起きる矛盾や葛藤を、「小さな会社」と考えてみる。そうすると、まず一番大事なのが「各部署の意思疎通」であったり「社長の経営方針の徹底」だったりすることがわかる。

 レコーディング・ダイエット第一段階の「助走」は、まず自分の会社のデータ集めだ。
 「自分が食べたモノぐらいわかってるよ。いちいちメモつけなくてもいいよ」と思っちゃうのは、ワンマン社長が「俺の会社のことは、俺が全部わかってる。社員の言うことなんか聞かなくてもいい」とうそぶいてるのと同じなんだ。
 まず、謙虚に各部署の話を聞く。それが「助走」の食事メモと体重記録の段階だ。

 この段階で「まだ食事を減らすな」と僕が言う理由もわかるよね?
 部署ごとに聞き込みしてる最中に、社長が説教しだしたらダメなんだよ。まず、一度すべて受け入れて聞き出す。ここから社長業はスタートするわけ。

 う~ん、この話、わりと長くなっちゃうぞ。ブログで書いて大丈夫かな?
 不安になりながらも、明日へと続く!

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